生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

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真夜中の台所で

僕の知らない音がする

包丁を擦り合わせ

脊髄を震わす金属音

澄み渡った匂い

冷蔵庫がブゥゥウンと鳴く

換気扇は止まる

窓は開かない

外は真冬

台所には誰もいない

声もしない

物音だけが不規則に

あちらこちらに

行ったり来たり

それを頭の中から覗いている

身体はピタリと動かない

目を開けて

何度も更新したとて

誰からも頼りは来ぬというのに

台所と携帯を

行ったり来たり

僕の眼球は

僕の精神は浮遊して

然りとて静か

また台所へ

金属音が内と外から聞こえてくる

だんだん烈しく

熱を帯びて

僕の頭の中を

いつも鼠がのたうち回るのとはまた違う

その金属音は

はっきりと真横で

僕に刻むように

バタンッ!!!!!!!!

何かの倒れる音

はっと意識を戻す

そんな感覚がしたのに

また台所へ

携帯へ

僕の精神は往復をやめない

また戻る

抜け出せない

怖いと思っていても

死ぬほどの恐怖にも

何にも

変わらない

またそれが

繰り返す

台所へ