生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

にくや

肉の中に脂が沈んでいる

そこに僕は手を沈めてやる

脂が手の熱で溶け出してぐちゃりと音を立てる

僕はこれが何の肉だか分からない

肉の中に僕のiPhoneが見える

チカチカとロック画面の君と目が合う

肉の中から君を救ってやる

脂でギトギトの君

僕の手がテカテカ光っている

iPhoneのパスワードがわからないから開けない

肉の中に何か沈んでいる

綺麗な君の人差し指だ

僕はそれを急いで口に入れる

誰が僕を見ているかわからない

誰にもバレないうちに君を食べないといけない

でもこの肉は君じゃない気がする

だってきみのきれいなにおいがしない

がりがりと噛んでみる

中々骨まで辿り着かない

もどかしいじれったい

そのうち段々

この人差し指が君じゃない気がする

思わず吐き出す

何かがグチャグチャになって出てくる

その時ズキンと指の奥が痛む

ああこれは

僕の肉だ