2017-09-20 あさ 散文 カーテンレールの隙間から ぼんやりとした光がこっちを見ている 覗き込むように 朝を少しずつ確認するように じわりじわりと侵食してくる 光はまだ僕に及ばない カーテンレールと戯れているだけ 反射してエアコンまでもが影を濃くする その影に手先が馴染んでいく 僕の輪郭が消えていく 光はもうどこにもない 朝を、喪失した