生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

皮剥

布団の中に入って体に悪そうな光を浴びる

視界の端に、ふと自分の人差し指が見えた

爪の下の薄皮が、まるで切り取り線のように白く線が引いてある

おもむろに左手で薄皮を捲る

ぺりぺり

ぺりぺりぺり

薄皮は一枚の皮になって剥がれていく

不思議と痛くはない

二日前の真昼間を思い出す

トイレに行った時、目に入った足の爪がまるで観音開きのように剥がれていた

爪が丸々剥がれて、ほんの少しだけ肉のついた状態だ

僕は中指の爪を、肉付きの爪を

少し力を入れて引っ張った

痛くはない

ちょっと変な感じがして

その後

ぶちん

と、爪が捻じきれた

それを思い出しながら、皮を剥がす

薬指のササクレのようなそれは、今や手の甲まで皮になって剥がれた

自分の皮の切り取り線がこれ以外にもあるような気がしてサンキューマートで買った安いTシャツを捲った

白く肉薄な身体には無数の切り取り線が張り付いていた

また一つ手を付けてみる

ぺりぺり

ぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺり

脱皮だ

これはまるで脱皮だ

ぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺり

透明な液体がにじみ出てくる

じわじわと赤も混じる

それでも僕はぺりぺりぺり

ぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺりぺり