生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

半信半疑

僕は夜中の店内で独り立っている

なんてことは無い

取り残されてしまったのだ

警備員も居ない

時間だけが経っている

そうだな、仮にこうしようか

僕の今いる店の中を誰も気付かない不可視の空間としよう

そうすれば、僕が発見されないのにも理由が出来た

そうだなあ、僕はここに絶っている

空間ごと切り離されてしまったらしい

記憶も曖昧で、ゴチャついた店内がやけに視覚に煩い

どうして僕はここにいるのか

それは三時間前に遡る

三時間前、街で見かけた自称医療系の女が僕に声をかけた

誘い文句は、ちょっとお茶でも行きませんか、だ

僕はついさっきそこの角で、他の女と別れたばかりだったけど

それにも気付かないほどの単細胞な女らしい

そいつ行きつけの雑貨店に寄りたいと言われ、不思議に思いながらもついて行ったのが二時間半前

店内を見て回っている間に、女は何処かに消え失せ

代わりに僕と幾許かの空気だけが巣食った

時計はまだ針を打ち続けている

ガチャりと大きな音を立てて、派手な格好の店員が来る

みんな一様に僕に気付かない

何もかもが無言で静かだ

また扉を閉めて、そこから出る

僕の半身が

透き通って見えた気がした