生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

たすけて

昨日深く切ったはずの指が全く痛くない

痛さが途端に消えてしまったみたいに

何も感じない

失ったものが今頃僕を嘲笑ってきた

今すぐほら、必死に地べたを這いずって手に入れられないことを知るためにもがき苦しめと

そう言って

本の底から呼んでいる

死にそうだ死にそうだ死にそうだ

助けて

誰か助けて

今現在の僕がわからない

自分のいる場所、人、モノがわからない

助けて

本当に僕を

救い出して

記憶が混濁して

何歳かも、何に通って、どこで働いて

誰といるのかも

わからない、

僕はどの通過点を通った?

僕は誰に何を抱いた?

厚い眼鏡のフレームと線の細いその身体が

少し高めの声が

優しそうな表情が

素っ頓狂な声が

情けない表情が

僕を呼んでは呼んで

死ぬほど嫌で倒れて僕が逃げだした

あの監獄へと

手招きをしている

違う、これは違う

現実ではない

空想だ

これは空想だ

しかしこの空想は確実に僕を蝕んでいる

僕の知らないところで空想は始まり

僕の知らないところで空想は僕に傷をつける

最早これは僕の手には負えない

手放して駆け回っている

あの場所にもう一度

吐きそうになりながらももう一度

行って、会って、僕にとどめを刺す気だ

やめて

僕を壊さないで

誰か助けて

助けて

助けてよ

僕がどこで何をして

今何歳で

誰と生きているのか

答えを教えて

夢と現実の区別が

そろそろ本気でつかなくなってきたんだ

僕を起こして

起こして

助けて

これは夢じゃない

夢だろう?

夢なんだよな

助けて