生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

人間

徳をひとつ積んだ。

優先座席の前に立っていた僕に座れといいたげに空いた席をおばさん?お婆さん?妙齢のご婦人に譲ったのである。

きっと僕は来世釈迦あたりになるに違いない。

譲った直後頭を下げられたが、僕のお得意の弾丸トークも営業スマイルも何もかも発動できず、硬直したままの顔でひたすらぺこぺこし続けた。

まるであかべこだ。

車内の熱気であからげた顔、正しき良きことをしたはずなのにうまく話せずペコペコと頭を下げる姿はあかべこというに相応しい。

僕はあかべこ人間だ。

どこに行っても、僕より下位の人間にすらペコペコと下手に出るあかべこ人間だ。

あべこべに回る口。

あちらこちらに立つ僕の悪い噂。

あれこれ構わず叫ぶ歌詞。

あかべこ人間は今日もサンドバッグで、陰日向で、静かで、騒音で、誰かで、僕で、そしてあべこべ。