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生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

よくある話

勉強はいつも僕らを阻む。
辛く重い足枷をやっと外すことができたその先で、僕は自分の頭の悪さを痛感した。
胸を抉る自身の刃は最深部で腰を下ろしたまま、もう何年も動いてはいない。
一度なくしたやる気も、勉強に対する意識も、一行に変わる気配はなかった。
それは、やっと手にした幸せを失うかもしれない時にも同じだった。
同じ大学に行きたい。
それはきっと僕だけの目標ではなかったはずだ。
しかし、彼女が僕より遥かに頭がいいことも知っていたし、彼女が無理やり合わせて僕と同じ大学を推していることも知っていた。
しかし、彼女の厳しい父親が、それを許すことがないことを、僕は甘く見ていたのだ。
普段自分を主張することのない彼女が推せば、きっと主張を聞いてくれるかもしれない。
そんな甘さに足元を掬われた。
彼女が彼女自身の志望校を変えるかもしれないということを報告されたのだ。
僕は努力をしない。
この受験戦争においてもそれは変わらず、僕は今の段階で行けそうな大学を選択し志望校としていたのである。
彼女が行くかもしれないと出してきた大学は、僕が志望校と掲げる大学より遥か上にある大学であった。