大学1回の後期に教職をやめることを決意した
バイト、人との時間、諸々
言い訳がましく言っているけど僕は死ぬほど未練たらたらで、
教職をやめたことがいつしか心の中に巣食う真っ黒い塊として今も胸の中にある
一大コンプレックスだ
今まで仕方が無いと思っていたし、公務員も安定した給与も、手放してしまったんだからどうしようもない
教職を取ったからといえ、どうせ僕のことだから勉強もせず落ちていたことも安易に想像がつく
とどのつまり僕は逃げたのだ
落ちることからも、勉強からも、奪われる時間からも
何もかもから逃げ出して、何も手には残らなかったのだ
教師を目指すキラキラした人に羨望と、汚い嫉妬を向けて
僕は明日も生きていくだろうし
きっと教職には背を向けて
必死に せんせい に関わらないようにして生きるだろう
そうして傷を抉るのが怖くて
コンプレックスを振り返るのが痛くて
また何も踏み出せず
腐って抜け落ちて
救われず泥になる
そこに落ちたのは砂金
いつかのなにか
いつかのだれか
柔らかな嫌悪感