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生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

晴れ

左手の中三本を火傷した。

親指と小指以外だ。

左手の戦闘力が著しく下がった。

ゴブリンにすらやられそうな勢いだ。

むしろ、宿屋の主人にタイマンで負けるレベルの雑魚っぷり。

ポットからお茶を入れるために給湯のボタンを押す、98℃の熱湯が左手にダイレクトアタックといった流れだ。

激痛と痺れに耐えながら、一言「あつっ」のみで乗り切った。

周りが「大丈夫ですか?」と聞いてくる中、「大丈夫です」の一言で済ませ、熱湯びたしになった机を自らのティッシュで綺麗に拭き取り着席する。

その間も手は必死に痛みを訴えてきた。

それらを全てスルーし、出てきた言葉は「あれ、なんか火傷したわ」だった。

真っ赤に腫れ上がる指。

とんでもない激痛に襲われ、無様に泣き喚いてしまいそう。

それでも無理やり笑ってみせる。

痛い時ですら、人に頼れない自分が情けなくなってきた。

何もかもが大丈夫じゃない。

500円の痛い出費を我慢し購入した冷えピタが、凶器のように痛みを増幅させる。

この世の何もかもを恨んでしまいたい。

金髪幼女、もしくはメンヘラ下僕に火傷部位を治るまで舐めさせたい。

すごい罪悪感の中バイト先にかけた電話。

明日のバイトを休んでもいいか、といった内容だ。

「明日バイト入ってませんよ」

最後だけ神。が僕を味方した。