生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

蛇目 #短編小説 四

貴方様と出逢ったのは、陽の落ちた図書館で御座いました。屋敷に帰りたくないわたくしは本を読む為に毎日、帝国図書館に通いつめ、写本をしていたのです。窓辺に腰掛け、文字を写し、勉学に励んでいると、幾らか気も紛れましょう。時間の許す限りそこで過ごすことを、日々の生活の糧としておりました。そんな折、貴方様がわたくしの前に現れたのです。初めて見た時は、貴方様の凛とした立ち姿に見惚れ、独りで居るわたくしに言葉を投げかけてくださるその慈悲深さに、代替品であることも忘れ、恋心なんぞを抱いてしまったのです。なんて馬鹿なのでしょうね。麗しい貴方様と言葉を交わし、すっかり浮かれてしまったわたくしの身体は、羽のついたように軽う御座いました。撃墜されたのもスグでしたけれど。