生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

グッバイハニー

居酒屋で隣の席に癌がいた。

そいつは男子グループ4人で来ており、僕は男女混合4人。

これは水泳か?何かのオリンピックか?

僕を追い詰めるナニカか?

細胞単位で震えが止まらない。

動悸がする、息がおかしくなる、洒落てかけた伊達眼鏡が妙にピントが合わない。

まるですりガラスみたいだ!

僕が元カノと別れた原因の一つには間違いなくこいつが挙げられる。

いわば"サークラ男"だ。

女ですら厄介なのに、力もある男となると手に負えない。

妙にサバサバしている姿を演じて女と何度も会話を繰り返し、関係を深め、彼氏持ちの女の心を懐柔する。

怪獣じゃないか。

内側からバリバリと食い荒らすその姿は、まるで硬い皮膚に覆われ柔らかな肉を、ぐちゃぐちゃにして去っていく、あの怪獣だ。

僕の元彼女はそんなあいつに、心までたべられてしまったのだ。

貪欲なあいつの心はどんな味がして、どんな色で、どんな風に潰れるのだろうか。

帰りの道すがら小刻みに震える手を思いっきり電柱にぶつけた。

今は未だこの激痛がいとおしい。