生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

無自覚無差別殺人

病気の時の人恋しさとそれに反比例して自覚する人間関係の希薄さ。

僕はちょうど今、それを嫌という程味わっている。

じゃりじゃりとした舌触りを、苦味を、堪らなく愛おしいかのように咀嚼して、反芻する。

ひとりぼっちとは、こんな味がするのだ。

簡潔に言ってしまうと、風邪をひいた。

それも、人から移されたタチの悪い風邪だ。

思考はまとまらず、ぼんやりとし、ただでさえ空っぽな中身がますます空虚になり、寂しいの一言しか口から零れないほど、その病魔は僕の体を蝕んでいく。

バイトに向かう足取りが重い。

葛根湯が歯の裏に残る。

ただでさえ羽虫のような声が、地獄の門を開く。

バスで乗り合わせた見も知らぬ女にすら、寄り添ってしまいそうな。

僕は今危うさを帯びている。

大学入学時に、ひとり暮らしの人が病気になると死にかけるということを話半分に聞いていたが、実家暮らしの僕でも瀕死じゃあないか。

病魔は孤独にちょっとしたいたずらを仕掛ける。

真っ当に生きた人にはなんでもないいたずらだ。

むしろ、自己の幸せを再確認できるイベントのようなものである。

僕はそうじゃない。

瀕死の心を奮い立たせた視線の先に、恥ずかしそうに手を繋ぐ高校生カップルが映った。

ああ今日がきっと命日ですね、神様。