生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

相対

編んでるマフラーの話ばかりになるけれど 僕の話を聞いてほしい 元は誰のために編んでたっけ それすらきっと不明瞭 思い付きと均一価格の毛糸 僕はいつだって 季節を追っていたくって 秋には秋らしくマフラーを編んでいた 今年のハロウィンは きっと去年のハ…

凍傷

糸を引き寄せて編む どこでもかしこでも 電車の端、バスの奥 毛糸がなくなったらどうしよう それに、編み終わったらどうしようか この糸の束を僕はどうすればいいんだろうか ひたすら安い毛糸を買い足して編んで編んで 1度作ったマフラーと色が似てることを…

回想

レアチーズケーキが苦手になったはずだった 綺麗な人の舌で溶かされたアイスがカップの底で混ざる 底でどろどろに溶けたアイスが苦手だった すごく濡れた木のスプーンでそれを掬いあげては口に運ぶ こんなに綺麗に食べたのはいつぶりだっけ レアチーズケーキ…

スケール

おはようとご飯 起きて真っ先に歯磨きをする そのまま服を着替えて 僕は外に行く ご飯は食べない コンビニで何か飲み物だけ買って行く 朝昼晩、いつでも きっと何を食べても満たされない 何が美味しくて、何が美味しくないのか全くわからない 何もかもが欠け…

あいくるしい

僕はいつも君を追い詰める 君がボロボロに泣いて、謝って 自分が悪かったと、 そうやって僕を肯定する姿を見て 酷くおかしい気持ちになる 不適切な気持ちに 僕がどんどん惨めになる 僕みたいなクズでどうしようもないやつが好きなんだろう、君は それは、君…

変質

朝の駅のホームのレールのその深い舌の奥を 覗き込んでしまうのは そういう癖があるのは 高いビルや階段の上から飛び降りてみたくなるから高い所が怖いのと 同じだったような気がする きっと同質で遺棄的なものだ ホームで並ぶ時、一番前になりたくないのは …

はれ

他人のかさぶたをベリベリと剥がす 僕じゃないから、痛いところがわからない 際限なくかさぶたの奥の皮膚まで剥がす 痛がる顔で我に返る、返るだけ 皮膚だけ剥いだらどうなるだろう その下のピリピリとした血管すら きっと君は綺麗なんだろう その君が誰かも…

あさ

カーテンレールの隙間から ぼんやりとした光がこっちを見ている 覗き込むように 朝を少しずつ確認するように じわりじわりと侵食してくる 光はまだ僕に及ばない カーテンレールと戯れているだけ 反射してエアコンまでもが影を濃くする その影に手先が馴染ん…

キヨウユメ

無駄に年だけを重ねてしまった僕の夢に 学生のままの君がいた 無茶苦茶なことを 絶対言わない君の口が すらすらと動いて 怖くなって拒絶した僕に 眩しい光となって目が覚めた あれを受け入れていれば あれに重ねてしまえば 現実なんてもう失えてしまえたはず…

買ったばかりのゲームにも手をつけない データを速やかに移行しては破棄す 縦折山折を完全無視して鶴だけを折る 落書き帳に講義の板書きを書く 定期代で溝蓋を買う 家には溝が一つもない 団地の横で泣く猫の横腹を凝視す 蠢くは赤子か隣人か 何も知らないと…

寝言

暴論の上に暴論 伏線の下に伏線 破水したようだ僕の夢が 柔らかく煮込んだ左耳みたいだ 相乗効果で自殺を誘おう 君んとこの猫が昨晩他の男に飼われてたよ 処女の血は甘くて美味しいってバイト先の店長が 舌なめずりした先にカッター仕込んで二つに割った あ…

起床

おはよう日本 こんにちは僕 さよなら夜中 挨拶だけを片手分数えて 僕は明日も何かとさよなら

ちらばる

電波のない生活は僕を殺す 愛の無い新婚生活みたいなもの 新婚なんて僕に訪れるか まあ、どうせ そんなもの 他人を見て舌噛んで死にたくなるだけ ゼクシィって人殺せるらしいな あれだけの強度と重みだ そりゃそうだろう 僕は結婚が僕と結びつかないことを知…

クも

眠気と鳴らない携帯電話 僕の朝はそれから始まる 着信履歴に目を通しても なんだか虚しくなるだけだし 外は土砂降りなのに 部屋の中より明るくて 分厚い雲に隠れた太陽が 存在感を主張している 明日も明後日も この部屋で目を覚ましたいけれど 何も上手く行…

雨が降るようでふらないような 晴れでいて土砂降りのような 曇の隙間に稲光のような たまに滲む青色が幻のような そんな人生の只中で 詰めたペットボトルが栓を開けた 袋とじやおまけの中身を 知ってしまえばつまらなくなるような そんな正解を僕は知ってい…

ない

何かを忘れてしまうのが怖い 忘れたいことばかりの癖に 私の中で私が消えるのが怖い 断片も残らないくらい 過去に囚われて 記憶を失くして 指を指されて おかしい人だと笑われて それでも町中を徘徊して 行く宛もなく徘徊して 孤独で何も無く 人に迷惑だけを…

キャリーバッグは見つからない 入れるものは同棲類 どうせ衣類 よくわかんないとこのシャンプー コンディショナーは美容院の ちぐはぐすぎて気持ち悪い 百均の容器に詰め替えても 下から浮く気泡が馬鹿らしい スライドも何もかも用意できてないし 荷造りなん…

今日

海外に行きたくない 閉鎖的な僕のこころ これ以上誰もいれたくはない 鎖国的な僕のこころ 車にはすぐ酔う 匂いにも酔う 割となんでも酔う この国にいても閉じているのに 月を見ても欠けてるか満ちてるか それだけと それすらも怪しいのに 窓の隙間が秋を 夜…

緊張と重度の責任感 何もかも全てがのしかかり 身体中の針がブレる 今まであった痛いこととか 言えなかったことが 澱んで底に溜まっている もう言えないままでいいけど 僕の人生痛いことばっかじゃなかったはずなのに 文にすると口について出るのは痛さと苦…

桶の湯を浴びながら 別れた女のことを思い出す 僕が何を言っても 頭の隅から離れない 結果論だけが青く横たわる 僕は前よりずっと不自由で やめた やめよう こんな夜に こんな寒い夏の夜に そんな話 鏡に映った自分が濁って見えない 剃刀を無理やり傷口に這…

意思

手が固まった まるで彫刻みたいだ 感覚は未だない 美術の教科書に出てきた手をふと思い出す 僕の手なんかとか似ても似つかないけど iPhoneのカメラロールに保存するほど 好きだったなあ 固まった手は動こうとしない 筋肉痛や変な痛みが手に走る 両手が固まっ…

夜短縮

夜短縮して 夜風を変えて 布団を剥がして 街灯を叩き割って 季節を二足飛びして 紅葉と桜を踏み潰して 街路樹を散々切り倒して 玄関を何度も大きく叩いて 朝を早めて夜を見ない振りで 季節を感じず何も過ごさないで 異常なまでのピンクとオレンジで 留めずに…

ニュースがミサイルで盛り上がっている 僕は今日死ぬのかなと思ったら、そうでもないらしい アラートの音が不気味で怖いと話題だった その音は一体なんの音なんだろう もしかしたら誰かの叫び声 何かの警告音 誰かのメッセージ 記号化された死の宣言 そんな…

14

油絵に絵の具を撒き散らしたい それが良くないことだとしても 何をしても昨日を振り返り見て 吐きそうになる秋を待つような 目薬が口に垂れる感覚で醒める 初恋以外が恋じゃないと三往復 膝に手をついて誰かに謝りたい 許されたいその快楽を得る為に いつか…

いちばんあかるいの

昨日夜明け前をみた 人が夜明け前に次々と夜明けに飛び込んだ しゅわりと泡みたいに弾けた人は くるくると丸まって砂糖菓子になった それがポロポロと地上に落ちて 丸い小瓶に詰められていく お菓子工場の煙突は 今日も煤だらけで その下で工場長と人妻の婦…

#最近聴いてる曲

【tofubeats】 WHAT YOU GOT 【ゲスの極み乙女】 小説家みたいなあなたになりたい セルマ 私以外私じゃないの サリーマリー 心地艶やかに 影ソング サイエンディティ シリアルシンガー 【Lyu:Lyu】 君から電話が来たよ Y 文学少年の憂鬱 【Maroon 5】 THIS…

いとま

好きなアイドルが交差点でキャッチに怒鳴った そんな短い動画をループした 終わってもまた始まって 怒鳴り声と女の笑い声が反響した その動画の中は別世界みたいだった バイトで痛めた腰が痛い 頭の奥がぼんやり痛い 怒鳴る女が僕は苦手で 動画の中のアイド…

マドロミ

布団の周りは濁流だ 足を踏み入れたら死しかない 僕の土地はここだけ それも借りたものだ 本当に僕のものなんて この世に果たしてあるのだろうか 冬物のコートがかかったままのハンガー 春も夏も秋も冬もごちゃ混ぜに 欲しいものばかり増える僕の 視界を小鬼…

風呂

浴槽覗けばパノラマビュー 目眩く世界 湯船に母船 足も付かない翼状社会 背中を流れる泡がヒレになる 怪獣たちをサラッと懐柔 明日からきっとみんなともだち 薄情者は首からちょんぱで 世界はもっとクリーンであわわ。

可愛い女の子をぐちゃぐちゃに虐め抜く そうしたい訳でもないはずなのに 泣きそうな顔で訴える言葉が 耳障りがよくてなんだか素敵な夜 優しさや良心をぐちゃぐちゃに棄ててしまえ そうした先に僕が出来るなら そうやってしまいたいと何日も 泣いては吐いた夜…