生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

三分

僕らはイマイチ大人になりきれなかった その皮を被ることをたいへん嫌がった 何にせよ逃げるしかなかった 歳だけはいつも僕らを追い越した やがて僕らは諦めた そうして何もかもを失った 暑い夏には身を寄せ合い 寒い冬には散り散りになった それでも僕らは…

激痛が僕を食べる 頭からバリバリと 腸を喰い破り 身体中を這っていく 眼球をざらついた舌で舐めては 僕の手足をぽんと投げ捨てる 美味しいとこだけ食べられて ぐちゃぐちゃになった皿の上を はみ出すように また僕が 綺麗に乗せられて 激痛は素手で僕を 僕…

加工

僕の出せない音を君が出せるその理由は独善とした僕のことを愛しているからでしょうがほんとの君の口癖はすき なんかじゃなくてもっとさ毒のあるその唇僕がまたいなくなってく 唯一と認めた個体が意味を無くす瞬間貴方は生きてると感じるそうでしょうねえそ…

讃歌

ペットボトルの中は空っぽだった 白が廃を汚した 唐突な回答 総じて無情 易しさは時に 恋愛を生む 混同しているのは いつもの事じゃないか なら僕は 求められるいつもを 空想の中で 出来るだけ 綺麗に 淫猥に それだけ 列上に 銃口を向けられながら 踊れと …

ヨウスミキズナメ

あからさまな劣情 シャンプーの泡がクリームソーダみたい 骨と皮だらけの身体 隙間の肉に箸を寄せたの 爪の間のチョーク 石灰石と精液 浴場にはいつも1人 わたしを慰める私 性行為なんて気持ち悪い 抱擁と接吻で繋がってたい 女の本分は何か問いたい こんな…

あめ

あまみずぱしゃぱしゃ こんくりーとにたまる みぞにさらさら ながれておがわ かえるがぴょんぴょん はじけてきえた トタンいたのむこうがわ はさまってきえた ぼくのあしあと おっかけてはねる ちいさいかえる ひものといきもの まざりあっていきる このあめ…

21時に改札越し、自殺待機の合図が聞こえる

君のいない大都会 中途半端な大都会 国籍豊かで罵詈雑言気味 嘔吐の匂いと甘い洋菓子の匂い 君のいない大都会 知らない他人知りたい隣人 いつもじゃない夢を見た 愛して愛してどろどろでした しどろもどろ奪い合っても 君はいないあの子もいない SNS越しのデ…

普通の中の普通が普通の僕を嘲笑っていようとしてもそうやってまた僕は自己弁護を繰り返すのかい

あああああああああああ僕は僕を見ている僕は唯ひたすらに僕を見ている!!なのに向こう側から僕がまた僕をその目の奥からまた僕が覗いている僕が僕を見た先に僕が鏡台が激しく歪むぽたぽたと何かを青い液体が頬を伝う色が反転する僕を見る僕が僕を笑う僕の…

全体図

世界は僕を軸に回っている 僕が世界を観測しない限り世界はどこにも存在し得ないし 僕が世界を見ないふりし続けると世界は僕に見てもらおうと必死になる 僕が世界を見捨てればそこで僕の世界は終わってしまう たったそれだけの世界だ それだけのものに何故こ…

全方位への痛みだった 僕は何かを失えばどこか壊れてしまうのに 何も失わなければ全てを奪われてしまう 僕自身の手持ち札全てをオールベット 勝手に始まった詰まらない問答だ 一番大切なものが分かっていたはずだった いつの間にか背負い込んでいた死人は重…

陽光

謂れのないあのをんな一人の為に、バスは煌々と待つてゐるのだ。高下駄が五月蝿く高い音を立て殴る。計らずにそれを警告音として轟かせてゐるのか。をんな自身を鉛の塊と揶揄してゐるのか。こんなものなど雑記だ。をんなの唇は照りを出し、腎も六腑も熟して…

口語自由詩

白を濁した微睡みの中で君はきっと僕を見るだろう鬱々とした意識の中で女に毒された崇高なはずの君の思考は僕をぎょろりと睨めつけそうして言葉に針を仕込み僕へと無数の報復を繰り返すだろうけれども僕は綺麗な夕焼けに溶けつき君の短い青春期に青い青いシ…

僕のこの幹、血の繋がり柔らかい花弁に触れてみる葉脈はやがて静脈になって僕は縛られているこのひと季節を待って僕は生かされているまたひと季節を割ってコンクリートを破った根が真っ直ぐと下に伸び僕の肢体に絡みついている僕を媒体にして、僕の命を根こ…

夜踊る

スキップでヤマモモの実を踏み潰す ぐちゅぐちゅの赤い汁が白いハイヒールを汚す これは僕が僕のために買った靴だ いよいよ可笑しくなってきた 家の近くの込み入った道 ヤマモモの木が植わっている コンクリートに降るように赤い実が たくさんの何かを汚して…

生物

何もかもを失った 何もかもが必要だった 僕には食べ物が、僕には水が、僕には人間が、僕には体温が、必要だった 何もかもを一挙に手放した 手放しなさいと誰も言わなかった 何を持っていても陰口を叩かれた 何も持っていなくても嘲笑われた 呼ばれてもいない…

結論

丁度いい距離のどこかへ 逃げてしまいたくなった 生きてる間に出会えなかったあの人とこの人 前世と来世を謳うなら どうか今世で幸福を 動き続ける僕の身体に 付いていけぬ出来損ないの精神が 大丈夫と急かすから 僕は今日も自殺する 他者を殺さず済むように…

何処にいても僕を蝕む 君の白い首 何度も捲って確かめたその腕 確かな血管がその下 声で生存確認をしなくては 僕のものだと証明が欲しくて 早くその首に傷をつけて 服の下、無数の不確か どうやって縛ればどうして掴めば 僕はやっとそれを認められる? 僕の…

常時

「可哀想だね」で僕が始まる 朝5時の情景 僕を見ない双眸 僕に触れない指先 偽善と子供 夜行バス、性行為 ボランティアで抱いた未成年 ゴムの不始末、静止 流れ作業と友達の女 知らない世界、僕の世界 鏡に映った澱んだ男 身体すら青に見えてきた 髪を染めた …

上月

全世界から否定された 弾き出された "みんな"の輪に入国拒否された 数人で凝固した それを融解剤で溶かされた 何もかも透過された それだけの人生でした 身体を不意に狂れられた 気持ちが悪くて青を排他 僕には一声すら残らなかった スプライトを飲んで吐い…

結婚賛歌

好きな人が結婚した 好きな人じゃない女を誘拐した どうしようもない感情だった 同情もないほど異常だった 三日三晩立ち尽くした 結婚式場の前でした 僕は白いタキシードを着て 知らない女と手を繋ぎました 繋がれないのは心だけでした 僕を繋いだのは貴方だ…

校生

朝の空気が好き 眩しくキラキラと少し冷たいこの空気が 昼前の静寂が好き 人などまばらで誰も僕を見ないような 曇りの日の空気が好き 温く僕を囲うような 名前を呼ばれるのが好き 綺麗な君に呼ばれるのが好き 優しく心配されるのが好き 涙を流しても知らん振…

出来損ない

ドライヤー後にコンセントを抜く 跳ねた二本の金属部分が人差し指を焼く 付け根が焦げる ジュッ 音が躍る 熱さに身悶え 白く跡になる二本 指輪をつけていた指 跡が線になる 丸く腫れる 汚い指 白い 吐

酔った女は美しい 背水の陣にかかるロック 無駄な梅酒ロック 背後の皮肉 どうしようもないもの 吐き気とウイスキー アルコール度数に比例する情欲 抱き寄せる感覚 口先の半覚 恍惚と連絡 抱き寄せた深刻 肩に寄りかかる芳香と髪触り 長く伸びた前髪と行為 総…

女の子

蕩けるような恋を謳おう 主役は複雑骨折で代打 赤黒蛙と前世に還ると まだ王子にはなれないけど 無駄打ちキッスと相打ちごっつん 継母煮込んで2コンティニュー 慌てる貴方と大体彼方と 既読のつかないLINEスルーして 今夜もベットで枕にソート アインシュタ…

死に方の

僕が死んだとて シビアな話が増えるだけ それを君は誰かに話すだけ 悲哀の種が増えるだけ 別の誰かに愛が映るだけ 大学で席が空くだけ 話したことない人の美談になるだけ 詰まらない取り上げ方をされるだけ 過去をいじくり回されるだけ 踏み荒らされるだけ …

夕方が 講義室の窓にくり抜かれ 四角くオレンジを主張している 僕だけを 切り捨てて走るこの泥舟は 君の心を持ち去るのか 僕だけが 居なくなったこの世界は 違う敵を探し 上手く回っている そうして僕らは 空虚になって 僕はただ1人 空洞になって 空っぽの街…

垢白

僕の水晶は 透明な皮膜に覆われている 双眸は硝子玉 屑の成れの果て 良く似た他人 非情に余剰 睡眠は不要 浮遊と蜉蝣 住所不定の大人の神様 子供には見せない 群がる教師 僕だけのセンセ 余白と孤独 埋めてあげるから さ、仰いで

ことばあそばれ

夕方に追いつこうとする帳に 堪えきれず螺子を吐く 死に体を希う僕の僕は どうやら本当に亡くなったらしい ドライバーが上手く嵌らず 饒舌に口上を垂れ流す 恩情など講師の背には寄る辺もないが 何故だか瘠せたその骨には 空洞と虚動が背中合わせだ 疲労を謳…

780円

夕方の拉麺屋で立ち止まる 木目調の手動ドアを開ける 壁一面に心得なるものが描かれている やけに達筆で力強い つけ麺を注文 200gが胃に滑る 味が少し分からない 店の善し悪しでない 僕の身体が秤を落とした 平たいロース豚のようなチャーシュー 口の端に残…

そうしていいと何かがいう

幼稚園児達の群れに出会った 母親たちの小気味のいい笑いが聞こえる 練習でもしたかのように 一部のズレなくひたりと 園児達は口を揃えて 「皆さんそれではさようなら」 合唱のように 調子ハズレの音が鳴る 社会はこうあるものだと 見せつけられているかのよ…