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生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

寒さに閉口

あなたのことずっと見ています バス待ち装い従業員出入口を凝視 まだ電気のついているフロア シフトの割合 入る曜日の確率 割り出し計算 寒さに閉口 噛み潰すコンビニのホットスナック 寒さに閉口 五月の冬 あなたは見えない まだ明るいフロア がたがた震え…

目覚めない

僕はめちゃくちゃなことを言う パッと意識が飛ぶような とんでもない一幕に落ちたい 普通の人間なら目が合うだけで逃げてしまうような そんなランデブーに身を浸したい 僕が酷いことを言う時 君は少しも冷たくない声で、そういうところ嫌いじゃない、といっ…

罪数え歌

いかにも可哀想な被害者諸君 夜の奴隷で柔らかの下僕 僕の手足で滑らかな舌触り 憂鬱の姫にタップダンス 下劣な想像の使途に 何度も逢瀬を重ねた褥 品のない大腿 細すぎる胸骨 吐露した白濁 代替は碎く 月は脆く 教範の誤植 愛された自慢に 廃された襦袢 ア…

世界真実

曇天だ 空が落ちてきそうだ どうせハリボテの世界だ 水平線にはガラスの壁がある 宇宙には宙吊りの恒星たちがいて 宇宙飛行士は飛んだ詐欺師だ 目眩は記憶の改竄だ 目覚めはリセットだ 明日は能無しだ 僕らはモルモットだ もっと歯車を寄越せ 僕が綺麗に回っ…

爛々

目の前には線路がある 灯りに羽虫が群がる 羽根を焦がして翔ぶ 輪を描くようにして不規則に飛散る 何十匹も何百匹も それは僕らが臨んだ宇宙 アレもこれも僕の断片 虫は僕をふいに喚ぶ さぞかし気持ちがいいように、蛍光灯に当たって妬ける 痛くて死んで、そ…

そうだって

さあさあマジックの時間だ 手札もカードも切り終えた 使えない手足を切りそろえ 伸びすぎた前髪前のめり 厭らしい目線詰まんないな 僕を見ない君を見ない 妄想に生きた青春観戦 やけにアレが眩しく見える

ネバーエンド

僕らは嫉妬したい 燃えるような嫉妬をこの身に称え、鬱陶しい程の劣情に溺れ死にたい それ程の人間に人生を捧げて 自己満足のような青春を 這いつくばって 引き摺るように 啜って、噛んで 享受しよう

本音

人の悪口だけでラップ作りたい 罪悪感で目覚めたい 最高に不真面目なテストの出来 人生は死ぬための出来レース 5番アイアンでぶち抜く脳天 相も変わらず綺麗ね晴天 昔の偉人も明治維新も ブレたまんまの僕の指針も 全部許容して一声 全部壊して先生 数の合…

君の遺灰を肩にかける 残り湯が急に冷えていく 焼き切れぬ骨が肺に刺さる 今生の別れと思っていたのに 目が覚めると君を抱きしめてた 君の遺骸に嘘を吐く 君からの便りは途絶えぬまま 遠い昔の君は旅の途中 僕を君に預けてみた

春雨

土砂降りの中、傘を畳んで坂を駆け下りた 長い髪が雨と絡む 額を滴り落ちる雫が桜を反射させる 春雨だ 春の嵐だ 僕を季節が抱きとめてくる 明日の僕へと、取り逃さぬように さくらは踊るように舞う、散る したる雨、温くなる水 透明に色が入る 僕の髪に反射…

存外

甘ったるい俗世に絡まれ天使をやめた。つまらぬ欲情に身を絆されて、ふと気付いたら堕天している。これからのこともよく分からぬまま、世渡りが上手いことだけを取り柄にした。天使を辞めれば手に入ると思ったものがある。人間になってなおさら其れは遠ざか…

すーぱーぽじてぃヴ

僕の身体のはずなのに、思い通りに動かない いつもつまらないことを口走り、 柔らかい実を食んでいる 誰かが何かを犬だと言った 僕は僕を犬だと思った 人間の定義がどんどんどんどんとんとんとあやふやになって 人間は人間を辞めたがっている 人間をやめてし…

喪失届

忘れ物をしたのに、それが何だか思い出せない。 春に忘れたか、夏に忘れたか。 どの季節に忘れたのかもわからない。 いつの間にか置いてきてしまったことだけを覚えている。 喪失感だけを置いて、それは忘れてしまった事実を僕に誇示する。 それが何かを知る…

甘やかされるの。 きっと私、あなたを好きになる。 私を一部の隙もなく甘味で満たして、なんにもしらない顔をするから、一つずつ丁寧に教えてね。 欲しいものはあなたの人生。 でもそれだけじゃきっと足りなくて、他のものも欲しがるわ。 仕方が無いわね、底…

分界

この世界は普遍お変わりなくこの言葉は依然変のままで柔らかなビオトープの花がついて咲いてのたまって嫌なことがたくさんあるんだその嫌なことを君に押し付けて僕だけの倫理理論価値見出せなくて困ってるの愛とか愛とか静的な?黙する上に年重ね嘘つきの僕…

人間辞め

僕は今小説を読まなければならない その世界に逃避しなければならない 今すぐに、早く そうでないと、僕は自分を殺してしまうかもしれない 何もかもが耐えられない 僕は僕をやめないと、僕でいられない 防空壕の中に、身を屈めて震えなければならない みつけ…

存外

僕はわかりきった顔で過ちを犯す こんなに死にたくなるくらいなら、酸素を吸わなければよかった 息を止めて、苦しくなって 尚もやめず、愉しくなって 皮膚は青白く、頬は小汚く 脳裏に浮かぶのはあなたばかり 愛されたいのか 自分勝手に愛を図れたいのか 何…

Sleeping Beauty

僕は彼女の高い体温しか知らない。 静かに寝息を立て、無防備に身体を布団に沈め、熱くなる体を持て余す姿を。 柔らかな肢体を少し傾げ、僕を見ないふりするその姿しか。 彼女の熱は僕に移り、身体の芯を熱で埋める。 熱い彼女の身体とは正反対に冷えゆく末…