生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

僕ときみの限りない無関係 際の際まで極彩色 ジッパー下ろせば爛れて水疱瘡 肌色と貴方に五里霧中 散らばったカードに面影を見出すが さてもそれは蒼くなって 別の衣を映した

そはら

春の丸い光の粒が 四角い箱の上と横に 一心不乱に降り続けている 柔らかな毛束の少し先から 市販の香料の香気が立つ 半歩先を往く虐めたがりが 僕と誰かの髪を毟る 一線上に起る事柄 夢の中でのいつもの接吻 愛を撲る柔和な貴婦人 さはらぬ神に祟り神 秋の孤…

地下鉄

地下鉄の地面が薄汚れているのは 誰かの血痕と嘔吐のせい 今座っているこの椅子には、何千、何億の痕跡がある 駅名にかかるのは香水か腐臭 吊革に染み付く劣等遺伝子 子供がこぼした真っ白のアイスが、またこの地下鉄を汚していく イヤホンの音量をあげる度…

深夜

もう二度と教室にはいけない 底で這いつくばっているのは いつも私と僕だから 机の奥の方に、 今も議事録が、台本が、必要書類が、 提出する場所もない 代わったのは人と、名前 あの時どうすれば、 考えるだけ無駄なこと 何度反芻しても、汚い気持ちを抉るだ…

銀橋

学費を計算してみた このままだと僕は大学卒業後 無職になる もしくはフリーター 今現在、学費が30万足りない どう足掻いてもあと一月で稼げる額じゃない 親ももうお金が無い 当然縋れるわけもない 就職活動もしていない 企業の人の前に出ると、大学で大勢に…

こい

避け続けてきた王道の音楽に 無様な僕の色恋が 全否定されていくのに 同じ曲を何度も何度も 反芻せずにはいられない 僕の身体も心も 溝に突き落とす いつものアンダーソングは 昨日からとっても耳障りだ 僕の目の前にある 人から外れた吐瀉物が 僕の前でのた…

つぶさに

君はまだ僕を読んでいるか? そんなわけないだろう 自惚れるな見苦しい それでもここからでしか 言えないことがある 君は詩を書くことをやめたのか それすらも僕にはわからない 新しい恋人はできたか 愛し合える何かを見つけたか 友達とは楽しくやっているか…

就職は直接とは死に繋がらぬが、図らずとも死を近づける

僕のお嫁さん(脳内)が大学を卒業したあと無職かもしれないという設定で 僕は就職活動を再開することにした 説明会にしかろくに行ってなかったぽんこつ文系大学生(私立)が どこでもいいからと思ったところで 本当にどこでもいいわけがないのだ 土日祝休みで、…

そうあい

あなたは ふ、 と悪い顔をして笑う 鷹の目をした彼のことだ 原稿用紙に散らばる、そう、インクは 真っ青からいよいよ、色が抜け 透明でもう見えなくなってしまった 連絡先は到底消せない 意気地無しで屑だと罵ってくれ それでいいから もう一度、醜く夏に殺…

そうし

君の歌を、聴きたくなった もうそれはずっとのこと なんだけど それをできるところに僕はいなくて 録音した雑音入りの君の歌声は もうとっくに 壊れたiPhoneと心中で 久々に行った君のバイト先も 君の最寄り駅も どこにも本物の君はいなくて 時間で これ が…

地獄形アイドルソング 1番

お風呂前に前髪を切った前世での罪洗い流す為此日の為に、咎なき人 噛(は)んでは軈(やが)て ひとを辞めた延ばした命(みこと)洗面台に張り付いていく! (好きな男子(おのこ)に赤い詰めのマス 嫩(わか)い処女後、血糊点) 切り揃えた(罪!)(罪!)(罪!) …

スガル

連絡がこないと言うことは つまりそう言うことなのだ 説明会に参加した企業然り 初投稿の小説然り 別れた恋人に至るまで 連絡がこないと言うことは もう相手は僕のことなどどうでもいいのだ 微塵も興味がないし ましてや存在すら知らない、頭にない 最後の連…

今晩がまた来た 予定調和のように すべてが上手くいかなくなる 電車に揺られ極寒の シベリアあたりで卸される あなたは今日、ひいては昨日 北極星を惹いたから 天蓋から石屑がばらばらばらと 僕の身体に降って来る それはかつて 宇宙で輝いていた者達 深い意…

ソウシソウアイ

毎日涙が止まらないんだ 意味の無い水分をひたすら失ってるんだ なんで泣くのかもはや分からないんだ 当たり前ができないクズだ さよならしてからのヨルは 自殺待機の養豚場 それから僕は食用に なれない藻屑だ、今廃棄 消えたらどんなに素敵だろうな 僕も僕…

やっぱり君は 僕以外に恋をした それもまた素敵な恋を 僕から手放したんじゃない 僕は手放されたんだ そうしてそのままずっと 僕がおかしくなっても それでも君をずっと 僕の身体が本格的におかしくなって 死がいよいよ間近になっても 君は素敵な素敵なラン…

馬鹿らしいな、ほんとに僕は 一瞬でも君が 僕を覚えているなんて そう考えてしまったこのがらんどうな精神が 検索画面に打ち出した誰かの名前 花火が綺麗だな、真冬こそ 眼鏡のフレーム何もかも 終わってしまった過去を 追いかけているのは僕だけなのに 深い…

前約

皆既月食を僕は見ない ノスタルジックな夜みたいだ 君は僕を見つけるか 総じて異議を唱えていくのか 真冬の夜中に出歩く憂鬱 ああ言えばこう言う「どうすればいい?」 模試の回答 裏の落書き あの中に僕は生きていたんだ 青春は熱病、今も尚 若さだけでトリ…

動悸

高校時代の知り合いが みんな遠くへ行ってしまった そこでの生活があるから もう僕には見向きもしない 高校時代には戻れない あの時にもう一度戻ったとしても きっと彼らは僕を見限って 新しい春を選ぶだろうから 君はどこに行くんだろう 彼の京都?はたまた…

マジックシュガー

‪ケーキ屋の紙袋にいっぱい詰まったケーキを持ち歩く時、女は誰でもかわいくなれるのだ‬ 汚れたハイカットがバレエシューズに代わる 柔らかな光が舞い踊るように差し込み バス停に立つ数十分すら、片思いの人との待ち合わせのよう ケーキを片手に持てば、世…

雑食

冬の空気は酷く冷たく不純物がない マスク越しでもそれは変わらない 年が明けて新しい年に生まれ変わってしまったようだけど 僕の中にグラグラと沸く溶液は 何もかもを蕩かして青緑に変えてしまう それも腐った沼のような色の 爽やかな灰色の院内は 今流行の…

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真夜中の台所で 僕の知らない音がする 包丁を擦り合わせ 脊髄を震わす金属音 澄み渡った匂い 冷蔵庫がブゥゥウンと鳴く 換気扇は止まる 窓は開かない 外は真冬 台所には誰もいない 声もしない 物音だけが不規則に あちらこちらに 行ったり来たり それを頭の中か…

ソウメイ

あなたのお気に入りの 白いパーカーには僕の経血が ベッドの端から溢れるのは 抑えきれない嫉妬とその説 生皮剥いでもそれになれない 微笑と傲慢で愛は死ぬ 枕元に置く着用済の布切れから 誰の匂いもしないこと 死後はゼンニン あなたは人じゃない 震えが止…

まつ

(君の)錆にもならぬ僕の命が パチンと弾ける音がした 君の名前を呼ぶ度に 寿命が削れればいいのに 消費されても尚消えぬコンテンツ 恋愛って言うんだろう 振り向き様に被った青色 春の匂いと酷い刺繍

相対

編んでるマフラーの話ばかりになるけれど 僕の話を聞いてほしい 元は誰のために編んでたっけ それすらきっと不明瞭 思い付きと均一価格の毛糸 僕はいつだって 季節を追っていたくって 秋には秋らしくマフラーを編んでいた 今年のハロウィンは きっと去年のハ…

変質

朝の駅のホームのレールのその深い舌の奥を 覗き込んでしまうのは そういう癖があるのは 高いビルや階段の上から飛び降りてみたくなるから高い所が怖いのと 同じだったような気がする きっと同質で遺棄的なものだ ホームで並ぶ時、一番前になりたくないのは …

はれ

他人のかさぶたをベリベリと剥がす 僕じゃないから、痛いところがわからない 際限なくかさぶたの奥の皮膚まで剥がす 痛がる顔で我に返る、返るだけ 皮膚だけ剥いだらどうなるだろう その下のピリピリとした血管すら きっと君は綺麗なんだろう その君が誰かも…

買ったばかりのゲームにも手をつけない データを速やかに移行しては破棄す 縦折山折を完全無視して鶴だけを折る 落書き帳に講義の板書きを書く 定期代で溝蓋を買う 家には溝が一つもない 団地の横で泣く猫の横腹を凝視す 蠢くは赤子か隣人か 何も知らないと…

寝言

暴論の上に暴論 伏線の下に伏線 破水したようだ僕の夢が 柔らかく煮込んだ左耳みたいだ 相乗効果で自殺を誘おう 君んとこの猫が昨晩他の男に飼われてたよ 処女の血は甘くて美味しいってバイト先の店長が 舌なめずりした先にカッター仕込んで二つに割った あ…

雨が降るようでふらないような 晴れでいて土砂降りのような 曇の隙間に稲光のような たまに滲む青色が幻のような そんな人生の只中で 詰めたペットボトルが栓を開けた 袋とじやおまけの中身を 知ってしまえばつまらなくなるような そんな正解を僕は知ってい…

ない

何かを忘れてしまうのが怖い 忘れたいことばかりの癖に 私の中で私が消えるのが怖い 断片も残らないくらい 過去に囚われて 記憶を失くして 指を指されて おかしい人だと笑われて それでも町中を徘徊して 行く宛もなく徘徊して 孤独で何も無く 人に迷惑だけを…