生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

何年か

昔異国に行った時 僕は死のうとは思わなかった 幾つかの 死ぬかも知れない は、あれど いつも思っている死のう、が なぜかそこでは出てこなかった 曇天と降り頻る雨の中 人がたくさん死んだその地で 暗転、 明転

喪失

僕が永遠に囚われていること 君のことだから知っているでしょう 今尚聞こえる、最後の声に この全てを投げ打ったって 到底良かったはずなのに (どうしてそうしなかったんでしょうね) 全データ消えたもう意味のない僕の抜け殻は 何度も重ねた アップデート…

今日

幼い頃に 母親にした仕打ちが 何度も僕を追い詰めるから だから僕は 母親を真っ直ぐに見ることができない 僕を育てる段階で 幾つもの大切さを 若さと共に捨ててきた母と 失敗作の僕のことを 毎日思い出してしまうから 街行く人の中に 母娘がいる 手を引かれ…

お前は一度も僕を見てはいないだろう 幸福の内側が冒涜であること 誰も気付いてはいないだろう お前はただの一度も僕を見ていない 揺らぎの中の感情を しんでしまいたいと例えるのは 馬鹿みたいなのに

生き方

あれから一度も短編小説を書いてはいないな 僕が文章を書くほどの 生活の気力が 全く持って残ってはいないな 今でもよく夢に見るんだ 君と君と、それから君のこと 取り乱しては叫んで 何かを引き戻そうと必死だった、そんな日のこと 元から手の内にないのに …

呆然

高校時代によく聞いた ヘッドフォンアクターが 朝からずっと耳に張り付いて どこからも消えないんだ もうそれを歌う人も あの日が帰るわけじゃないんだけど それでもそれを"再生"し続けるのは どうして

悪夢

夢の中で 教室の 机でタナトスと 緩やかな談笑を楽しみ 僕に気付かないフリの君が 机の上に思い切り叩きつけた手の音で 意識を呼び戻した 僕と会話することを 僕と関わることを 小さな社会の中で 今までずっと否定されてきた君が ぼくを見るだなんて そんな…

深夜に天使がやってくる

病院の壁の染みが天使に見えた 真っ暗な身体に白い翼を下ろした天使に 僕を招く細い腕は 底抜けの黒だ 深夜に天使がやってくる 僕の首を爽やかに絞めて 深夜に天使がやってくる 過去の「素敵」を何度も纏って 深夜に天使がやってくる 僕はどうしようもない出…

ゾウトウ

僕の歌がいいと思うなら それは彼を模倣した歌だ 僕の声がいいと思うなら それは彼を真似た声だ 僕自身を欲しいと思ったら それは彼が残した残滓 幸せもない 寄る辺もない それは彼等が嬲った奇跡 言いようのない死にたさだ

君はこれからも何度も 僕の文章に居るんでしょう そうして僕はそれだけを また齧り、啜って生きていく 小さな時に見た詩を いつまでも反芻するのは 僕の中にあるものが もう、それしかないからで 新たに得た苦しみは 死んでしまいたい ほどにあるのに 一途で…

世界構造

僕が何度か言ったその通りに 君は僕をあっさりと拒絶し、 総てを消してしまえるのは 至極真っ当で 当たり前のことなんだよ だから僕は もう二度と聞こえない声で 何度もおめでとうを言おう これから孤独に死んでゆく僕と 対比で華やかに生きてゆく君が 一度…

3/9

メールアドレスを変えないのは そこに君がいるからだよ 僕だけが何も変わらず 取り残されたままだ 酷く気持ちが悪い 吐きそうで、何度も吐いて それでも戻れないまま 「気持ちが悪い」

偉い奴がなぜ偉そうかわかるかそちらの方が分かりやすいからだ指針を求める鼠共が叫ぶ奴等が偉そうにまた講釈を垂れているそれをいつもつまらなそうに聞くお前も既に従っている何が偉いかわかるか言葉が偉いか態度が偉いかそれともその地位が偉いのか盤石の…

暇だったら連絡してきてよ、どうせもう二度と話せないんだから

恐らくは僕は緩やかに死んでいるのだ春の匂いに酔って 桜の大木がしなやかな蕾をつけて僕の裾を緑に汚すその中で入学式を何度も何度も変わらず繰り返している 間違いなく君はもう居ないのだ僕の小規模な世界の中で 間違いなく僕はもう居ないのだ君の現在から…

人間賛歌

最近人を殴っていない 人を重く殴る感覚が手に しばらく殴ってないのに 満員電車に急ぐ人を見ていると 手当たり次第 ぼこぼこに ぐちゃぐちゃにぶん殴りたくなる スーツは僕の指の間接を ざらりと僕の皮膚を削り取る スーツの表面 歯に当たり抉られる僕の人…

昔理想型がいたんだ とても昔の話、じゃない そんな理想型すら あまりの自己嫌悪と 自己負担の末 疲れ果てて逃げ切った それは愛されていないからだっけ 代わりが疲れたからだっけ 謝罪も懇願も 何も届かない彼岸で 僕は に手を振っている それはどこにも落…

現状不十分

何もかもを捨て 一人で海の端に漂っている このまま死ぬことができれば どれくらい楽なんだろうか 僕は中途半端で臆病者だから 波の間際に引き返しては 肺に水を吸い込めないでいる 部屋にはもう誰もいないよ 僕は何度目かの一人になる 君はきっと幸せだろう…

糸冬

今日も馬鹿だなあ 僕の何も 誰にも求められないこの小汚い精神が ずるずるとコンクリートを這っている 増えていく痣は 無意識のうちにどこかを打つからだ こうして僕は年老いて 1人惨めに頭を垂れて 汚いなあ 思い浮かべては 気持ち悪いなあ そう思って 夢の…

事実確認

僕は23になった そうして何度も癖になった振り返りを 今日もまた行う 過去の人物 過去の恋人 過去の異物 その全てが もうどこにもいないぢゃないか 高校の、大学の、 いや 小学の、中学の 接した人物、いや、身内 さらに言えば家族 それすらも 僕の家には誰…

生活

人生まるごとリセットしたくなる というか、まるごと消し去ってしまいたい 自分が関わった人の記憶ごと 「自分」が消えてしまえばいいのに 安直で簡単で平凡な思考だけど 今日は私もそう思う 長いこと見ないフリした 辞めた会社の人間の 個人的事情が、ふと目…

恋愛

数ヶ月にも渡る物言わぬ逢瀬に 何も起こらぬ世界の全ての それこそがあなたなんだと気づいて 取り返しつかない午後4時 あなたの好きな歌を歌おう 歌詞が死んでしまうかもしれないけど 何オクターブ上げても マイクに音は入らない 壮絶な死に物語のはずだろう…

夏が

僕は 僕は 途方もない地獄を 延々と歩いていた ともすればこの地獄は 永遠と続いているような そんなふうにしか思えない 渇いた地獄であった あれほど頼りになった布人形も お友達の麻袋も 何もかも等しく話さなくなってしまったのだ そうして僕は 社会生活 …

高目

文章を吐かないゴミ屑共め 形容し難い汚い性癖が 並んでこちらを向いてやがる 君はまた それ を書くか それ に気付いたのが遅かったのか 奥底の心情に、規則的な詩情に 耐えかねたのは君の方なのに! それでもまた誰かに、それ を綴るか? 君を肯定し、愛し…

全日

春の雨は僕に紅茶を運んできた 数ページもの間に綴られるのは形への哀歌 存在すら輪郭を得たがり、 僕は僕を保てなくなった 君の中に僕はいるか それは何世代前の僕か 形創る前に 幾つもの 偉大な感情を取りこぼしてはいないか 最終バスの常連共の 見慣れた…

送信

何かが蠢く4月、春の中 あなたは僕を捨てたでしょう 愛くるしいその体躯の中に 詰まりに詰まった血肉 押し忘れたバスの停車ボタン 残った血痕、過去と心中 指輪がなくてプロポーズできない

親愛なる

ここ数日 本当に何もなかった びっくりするほど なにも なかった それなのに酷くプライドが痛むのだ それなのに 酷くなにか が 痛むのだ なにもない のに 僕が夢を見て、 まる5日ほど、 眠っていた だけ なのに なにか が ぽっかり 穴を開けているのだ 誰か…

エンザイ

才能と文章は こうやって枯れ果てるのだと 身をもって感じさせられている僕は その指先からジリジリと いたぶられているような その精神から全て 焼かれ踏まれているような 何も考えられない 何も思いつかない この唯一の脳が稼働するのは ぼお、とインター…

僕ときみの限りない無関係 際の際まで極彩色 ジッパー下ろせば爛れて水疱瘡 肌色と貴方に五里霧中 散らばったカードに面影を見出すが さてもそれは蒼くなって 別の衣を映した

そはら

春の丸い光の粒が 四角い箱の上と横に 一心不乱に降り続けている 柔らかな毛束の少し先から 市販の香料の香気が立つ 半歩先を往く虐めたがりが 僕と誰かの髪を毟る 一線上に起る事柄 夢の中でのいつもの接吻 愛を撲る柔和な貴婦人 さはらぬ神に祟り神 秋の孤…

地下鉄

地下鉄の地面が薄汚れているのは 誰かの血痕と嘔吐のせい 今座っているこの椅子には、何千、何億の痕跡がある 駅名にかかるのは香水か腐臭 吊革に染み付く劣等遺伝子 子供がこぼした真っ白のアイスが、またこの地下鉄を汚していく イヤホンの音量をあげる度…