生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

散文

あさ

カーテンレールの隙間から ぼんやりとした光がこっちを見ている 覗き込むように 朝を少しずつ確認するように じわりじわりと侵食してくる 光はまだ僕に及ばない カーテンレールと戯れているだけ 反射してエアコンまでもが影を濃くする その影に手先が馴染ん…

キヨウユメ

無駄に年だけを重ねてしまった僕の夢に 学生のままの君がいた 無茶苦茶なことを 絶対言わない君の口が すらすらと動いて 怖くなって拒絶した僕に 眩しい光となって目が覚めた あれを受け入れていれば あれに重ねてしまえば 現実なんてもう失えてしまえたはず…

起床

おはよう日本 こんにちは僕 さよなら夜中 挨拶だけを片手分数えて 僕は明日も何かとさよなら

ちらばる

電波のない生活は僕を殺す 愛の無い新婚生活みたいなもの 新婚なんて僕に訪れるか まあ、どうせ そんなもの 他人を見て舌噛んで死にたくなるだけ ゼクシィって人殺せるらしいな あれだけの強度と重みだ そりゃそうだろう 僕は結婚が僕と結びつかないことを知…

クも

眠気と鳴らない携帯電話 僕の朝はそれから始まる 着信履歴に目を通しても なんだか虚しくなるだけだし 外は土砂降りなのに 部屋の中より明るくて 分厚い雲に隠れた太陽が 存在感を主張している 明日も明後日も この部屋で目を覚ましたいけれど 何も上手く行…

キャリーバッグは見つからない 入れるものは同棲類 どうせ衣類 よくわかんないとこのシャンプー コンディショナーは美容院の ちぐはぐすぎて気持ち悪い 百均の容器に詰め替えても 下から浮く気泡が馬鹿らしい スライドも何もかも用意できてないし 荷造りなん…

今日

海外に行きたくない 閉鎖的な僕のこころ これ以上誰もいれたくはない 鎖国的な僕のこころ 車にはすぐ酔う 匂いにも酔う 割となんでも酔う この国にいても閉じているのに 月を見ても欠けてるか満ちてるか それだけと それすらも怪しいのに 窓の隙間が秋を 夜…

桶の湯を浴びながら 別れた女のことを思い出す 僕が何を言っても 頭の隅から離れない 結果論だけが青く横たわる 僕は前よりずっと不自由で やめた やめよう こんな夜に こんな寒い夏の夜に そんな話 鏡に映った自分が濁って見えない 剃刀を無理やり傷口に這…

意思

手が固まった まるで彫刻みたいだ 感覚は未だない 美術の教科書に出てきた手をふと思い出す 僕の手なんかとか似ても似つかないけど iPhoneのカメラロールに保存するほど 好きだったなあ 固まった手は動こうとしない 筋肉痛や変な痛みが手に走る 両手が固まっ…

ニュースがミサイルで盛り上がっている 僕は今日死ぬのかなと思ったら、そうでもないらしい アラートの音が不気味で怖いと話題だった その音は一体なんの音なんだろう もしかしたら誰かの叫び声 何かの警告音 誰かのメッセージ 記号化された死の宣言 そんな…

#最近聴いてる曲

【tofubeats】 WHAT YOU GOT 【ゲスの極み乙女】 小説家みたいなあなたになりたい セルマ 私以外私じゃないの サリーマリー 心地艶やかに 影ソング サイエンディティ シリアルシンガー 【Lyu:Lyu】 君から電話が来たよ Y 文学少年の憂鬱 【Maroon 5】 THIS…

いとま

好きなアイドルが交差点でキャッチに怒鳴った そんな短い動画をループした 終わってもまた始まって 怒鳴り声と女の笑い声が反響した その動画の中は別世界みたいだった バイトで痛めた腰が痛い 頭の奥がぼんやり痛い 怒鳴る女が僕は苦手で 動画の中のアイド…

マドロミ

布団の周りは濁流だ 足を踏み入れたら死しかない 僕の土地はここだけ それも借りたものだ 本当に僕のものなんて この世に果たしてあるのだろうか 冬物のコートがかかったままのハンガー 春も夏も秋も冬もごちゃ混ぜに 欲しいものばかり増える僕の 視界を小鬼…

支離滅裂

失くしたものはどこだっけ わかんない分かんない お湯の中かなあ 一方的な愛を向けられないと 愛してるかも信じられない 欠陥だらけの人間なの どうしようもないの私なの 静けさと口付けして 何か を得た それはとってもいらない孤独 それはきっと微睡みの中…

ねこ

猫を飼い始めた iPhoneの中の話だ 餌をやって遊具を設置して しばらく経つと 猫がやって来る カチカチカチ ニャー BGMは煩いので OFFにした BGMがわりにミュージックから曲を流す イヤホンからデスボイス その中に混じって 猫たちはニャーと鳴く 猫も犬も リ…

風邪引いた

身体中が痛い 特に下腹部が重くて痛い 腹が痛い 体が痛い 頭が重い 酷く寒い 熱が熱い だけど甘い 酷く苦しいことの後だから きっと甘い 開けられたばかりの飲み口も 私の頬を包むための両手も

ハレ

iPhoneを割った 画面があまりちゃんと見えない 文字を打つのに不便さを感じる 割れた隙間から黄色が漏れる ガラスの破片がぼろぼろ零れる きっといくつかは体内へ 10万ちょっとが灰になる バイトを休む 心が病む 早起きして 行かなきゃいけない 中毒患者の朝…

POP

氷をバケツに突っ込んだ 風呂に張ったお湯は62度 やけにグラついてまた足が焼けた どこにも出ない 体は真白だった 浴槽に沈む男の名はない 僕は半分浮遊 浮遊霊 地縛霊ほど不自由でもない 怨霊ほど何かを恨んでもない 中途半端な死だ、何もかも 志も無駄な自…

無駄毎

中途半端な都会を右往左往 僕らはいつも中途半端 酩酊駄句駄句曖昧な存在 お風呂は温い やりっ放しの算数ドリル 書きかけ折れかけ意思自身自信起始 無駄言葉狩り覚えて誰かを責め立てる 自分の範囲内コピー&ペースト 無意識下の殺人 被害者意識の外殻、鋭角…

周囲十位八方塞

僕の周りの女はいつも半生半死 穴の空いたペットボトルに水を注ぎ込んでる 胃にはお得意のデコレート 溜まるのはヘルシー思考のドリンクとビターチョコレート 生クリームに錠剤錠剤 知らない男の唾液と薬液 高身長でもまだ足りない 学歴あってもまだ足りない…

つまらぬ

死ぬほど大好きな人と しなくてもいい決断と 自分がいることに対するどうしようもない苦しみと 吐き気と頭痛と鈍った感覚と 痛くてしょうがない全てと 止められない何もかもと 死んでも戻らない失敗と 生き返らない僕自身と 何も還らない感覚と 嘘つきの隣人…

青少女日記

朝張り切ってポトフを作った お金もないから大学に持っていった ウインナーは冷蔵庫にない 何もかも期限が切れて死んでいる 夜中帰って温め直す 親が鍋の前を通ったから温めてと頼む 遅く帰ってきたくせに人に頼むのかと言われる じゃあいいよと言ったら 人…

カギリ

最近金遣いがめっきり荒くなった お金の計算ができない 前まで周りが引くくらいお金を使わぬ倹約家だったくせに 金勘定も管理もできなくなってしまった それも食費と交通費のみに消えていく 財布の中はレシートまみれで なぜこんなに無いのか毎日計算し直し…

甘ったるい食べ物が嫌い 甘ったるい人間は大好き 僕に甘い世界に囲われていたい 好きなことをして好きな時間を作るために課金する 僕の財布はレシートで溢れて 細かい小銭すら飲み物代で消える 僕を早く殺して 消費するのもやめて したいことも出来ないのな…

理由

締め切り2分前にレポートを終わらせる 自分の追い込まれ症候群に嫌気が差す やりたいことやったもん勝ちらしいけど なら今すぐやらせてくれよ 僕の期待値と君の総合値が噛み合わなさすぎて 目線を体に向けてみた 保健室の僕は今日も早退 それもずっと中学の…

ドロー

夏バテだ完全に 喉が痛い バイトで叫んだせいだ 本当に叫びたいことは何一つ音を失うのに 馬鹿みたいに同じことを叫びつづける こんなに頑張って売り続けたはずなのに 目標数には遠く届かず 焼いた揚げ物が 期限切れで腐っていく 廃棄場に僕を閉じ込めて 生…

駅前

駅前でカップルを見た 22時半のことだ 女が号泣しながらイヤイヤしていた 男は女の両腕を掴み、何度も抱き寄せてはあやしていた 特に美男美女でもない 男の方は少し太り気味で若干おじさんに見える 駅前のポールの裏で熱い口付けを何度か交わしている 女は泣…

他問他答

結局のところ、僕とはなんであるか。突き詰めていったら底に、小さな塊がお山座りのような姿勢で沈んでいるのが視えた。その塊は、崩れ溶けかけながらも何とか人の形を保っているようである。顔の方をそうっと覗き込んでみると、そいつは不可解なことに僕の…

居間

大事なものほど失いたくなくて それがおかしいほど大事なことはわかっているのに 僕は存外不出来なもので 大切なものの存在を信じることが出来ない 赤を青だと言った僕が 赤を赤といってしまうのは なんだかとっても味気なくつまらなく こんな思考を停止して…

泥のように眠りたい 働きたくもない 本能のまま ただ気持ちよさを享受したい 提出期限を見たりしない 誰かに囲われたい 誰にも囚われないことは酷く恐ろしく寂しいことだ 何かを信じたい 信じたくない 傷付くのも期待するのも痛い 怖い怖い脆い弱い 我儘で横…

煮え

ろくに他者の痛みなど考えたこともなかった 僕はずっと僕だけを見ていたのか どれだけ相手を傷つけてもそれは仕方のないことだと思っていた 僕なんかと関わるよりよっぽどいいと 僕自身好かれる方ではなかった 嫌われることの方が多かった 僕は僕のことだけ…

損なはなし

親の金で一番くじを引く バイト終わり21時 嘘をついて時間を早めた ガチャを引く、ひたすらにガチャを引く、 いい賞が当たらない ふと思い出すのは小学校の頃の運動会 父親がいない僕はただひたすらに惨めを晒した 母親とおばあちゃんが来てくれているのに、…

公共

22時過ぎ、駅構内の女子トイレは香水で蒸れる 知らない男の煙と残り香 濃いめの口紅がやけにキツい 女の臭いがひしめく個室 一方的な話し声の結末 電話とレシート 財布にブランドバッグ 安い下着と生理用品 血生臭くて女臭い 甘いシャンプー 嘘のシャンプー …

石川幸子

とっくの昔に高校を卒業して今や23歳 メルカリで落とした制服を改造して着る 袖がちょっときつい 太ももが妙にエロい 胸元が心許ない リアリティのために買ったお下がりの鞄 揺れるちょっと汚れたキーホルダー 最寄り駅から2駅先のドラッグストア 初めて自分…

石川あかり

お酒飲み放題の居酒屋帰りに女4人で天の川を見た 正直真っ暗でなんも見えなかった ただ満月が結構綺麗だった 友達の携帯は鳴り続けた 男と友達と半々 彼氏の惚気話を聞いた 意図せずうっかり相槌を打った バイト先と仕事の話 うざい男からのストーカー 10時…

西上優香

土砂降りの日におろしたてのワンピースを着た 白に薄いレースのついた清楚ぶれるワンピース 黒髪染めて清楚ブレた 汚い言葉が口から出て出生バレた 金持ちの振りをする為に 友達からもらったグッチの紐 私なんてそんなもの 幸薄い顔と無駄な一重 無理やり引…

ニュース

パンダは生まれた時に模様がなく パンダというよりネズミみたいだ 生後3週間でパンダカラーがくっきりするらしい 生後21日目で体重が4倍 TVから伝わる情報によると その赤ちゃんパンダは生きている 連夜取材陣、報道陣に囲まれて監視員が疲弊した顔をする TV…

こ、ど、も

自分がここまで子供が嫌いだとは思わなかった 元から子供が嫌いなことは知っていた でもまさかここまでだなんて 子供たちがボランティア団体の大人と一緒に餃子を包んでいる様子を見た 写真越しでも鳥肌が立つ 胃液が迫り上がるこの嫌悪感 大人にまとわりつ…

成瀬由紀子

主婦の世間話が嫌いだ、大嫌いだ 好き勝手飛び回る子供 笑い声、泣き声、怒号 必死に叫ぶ金切り声 頭が痛くて痛くて破れそうだ 相手を見定めるための会話 力量計算 パパの給料、会社、 高級車にスーツ お隣さんの不倫 パート内の噂話 離婚原因に夜の営み 昼…

浪費

僕を乗っ取られた バス停でバスを待った 冷房の効きすぎた車内に居座った そこで誰かに乗っ取られた 静かで冷たい水が脳に流れるようだった そこでチャンネルが切り替わるように 知らない男が僕に代わって叫んだ 獣のような咆哮だった 獲物のような暴行だっ…

紙面ラップ

レッドブルで即席天使ロンダリングで画期的端子短所は時には長所になる?ってゆとりみたいな事言ってんなマザファカ!!!!!騙し切れない先生は首切り諭しきれない典型的な逆ギレあーもう積まんね!すまんね!って謝ってばっかでほんとごめんね!またいつもそうじゃ…

後者

ふと気付いた バスの車内に僕以外誰も乗っていないのだ! 時間は九時前半、そんなに遅くもない こんなことは初めてだ なんだか怖くなって、すぐに降りた 辺りは鬱蒼とした霧に包まれていた 丁度、大森靖子のTOKYO BLACK HOLEが途切れたところだった 家まで10…

半信半疑

僕は夜中の店内で独り立っている なんてことは無い 取り残されてしまったのだ 警備員も居ない 時間だけが経っている そうだな、仮にこうしようか 僕の今いる店の中を誰も気付かない不可視の空間としよう そうすれば、僕が発見されないのにも理由が出来た そ…

蒼蒼

全く、いつ頃からかは分からない 僕の中にたくさんの人間が棲みつきだした そいつらは信じられないほど身勝手で、縦横無尽だ 僕が止まれと言っても歩くし、静かにしろと言ったら騒ぎ出す 望んだとおりにも動かず、無理やり押さえつけるとぎこちない動きで口…

雲泥の中で金塊を見た 砂金と言うには大きすぎて 金塊と言うには無数過ぎる 自分の持っている大きな水晶が 金塊に反射してキラキラと輝く 時には紫に、青に、白に、透明に それはやっぱり綺麗で 僕は金塊を見ないふりした

ジャラ銭

バイト中、異変に気付いた 小銭が酷く汚いのだ どれも黒ずみ、真っ黒になっている 端の方など、ほとんど読めない インクなのか、何なのか なんの汚れかも全くわからない 客が金を支払う 僕はそれを義務的に受け取る その小銭もまた、酷く汚い 同じバイト仲間…

親娘

夜中にお風呂を上がった 母親がいる居間からテレビの明かりだけが漏れる 母親が何かを話し続ける声がただひたすらに聞こえた 私はとても怖く思えた 私に話しかけているのか、独り言なのか何も分からなかった 扉を開け、居間に入る 敷かれた布団の上でぺたん…

光彩

定刻少し前にやってきたバスに乗車すると 乗車口の数メートル前でカップルが別れ話をしている 内容は聞こえない でもきっとあれは別れ話だ 男は柵に腰掛け、制服姿の女子高生と話し込んでいる 両方若い 男の格好はジャージで緩い 男は涙目で手に持ったコンビ…

すきなヒトと音楽 #1

初めて人をしっかり好きだと認識したのは小学3年から中3までの人。 僕を盲目的なまでに恋にどっぷり浸からせた相手だけれど、中身は聖人君子。 優しさの塊。 未だに僕の心に美しい思い出として奥深くにすくっており、恋心の創造神。 この人を思い出す曲が DA…

そうだね

たまに過去を収集する 過去であった人間、出来事 全てを両の手で手繰り寄せて巻き取る それは何本もの糸になって 意図になって あの過ぎた日々を行き過ぎた日々を 過ちも誤ちも 糸を巻いて 糸を引いて 意図を撒いて それは今の僕を鈍らせる 昂らせる ブレさ…