生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

散文

ねこ

猫を飼い始めた iPhoneの中の話だ 餌をやって遊具を設置して しばらく経つと 猫がやって来る カチカチカチ ニャー BGMは煩いので OFFにした BGMがわりにミュージックから曲を流す イヤホンからデスボイス その中に混じって 猫たちはニャーと鳴く 猫も犬も リ…

風邪引いた

身体中が痛い 特に下腹部が重くて痛い 腹が痛い 体が痛い 頭が重い 酷く寒い 熱が熱い だけど甘い 酷く苦しいことの後だから きっと甘い 開けられたばかりの飲み口も 私の頬を包むための両手も

ハレ

iPhoneを割った 画面があまりちゃんと見えない 文字を打つのに不便さを感じる 割れた隙間から黄色が漏れる ガラスの破片がぼろぼろ零れる きっといくつかは体内へ 10万ちょっとが灰になる バイトを休む 心が病む 早起きして 行かなきゃいけない 中毒患者の朝…

POP

氷をバケツに突っ込んだ 風呂に張ったお湯は62度 やけにグラついてまた足が焼けた どこにも出ない 体は真白だった 浴槽に沈む男の名はない 僕は半分浮遊 浮遊霊 地縛霊ほど不自由でもない 怨霊ほど何かを恨んでもない 中途半端な死だ、何もかも 志も無駄な自…

無駄毎

中途半端な都会を右往左往 僕らはいつも中途半端 酩酊駄句駄句曖昧な存在 お風呂は温い やりっ放しの算数ドリル 書きかけ折れかけ意思自身自信起始 無駄言葉狩り覚えて誰かを責め立てる 自分の範囲内コピー&ペースト 無意識下の殺人 被害者意識の外殻、鋭角…

周囲十位八方塞

僕の周りの女はいつも半生半死 穴の空いたペットボトルに水を注ぎ込んでる 胃にはお得意のデコレート 溜まるのはヘルシー思考のドリンクとビターチョコレート 生クリームに錠剤錠剤 知らない男の唾液と薬液 高身長でもまだ足りない 学歴あってもまだ足りない…

つまらぬ

死ぬほど大好きな人と しなくてもいい決断と 自分がいることに対するどうしようもない苦しみと 吐き気と頭痛と鈍った感覚と 痛くてしょうがない全てと 止められない何もかもと 死んでも戻らない失敗と 生き返らない僕自身と 何も還らない感覚と 嘘つきの隣人…

青少女日記

朝張り切ってポトフを作った お金もないから大学に持っていった ウインナーは冷蔵庫にない 何もかも期限が切れて死んでいる 夜中帰って温め直す 親が鍋の前を通ったから温めてと頼む 遅く帰ってきたくせに人に頼むのかと言われる じゃあいいよと言ったら 人…

カギリ

最近金遣いがめっきり荒くなった お金の計算ができない 前まで周りが引くくらいお金を使わぬ倹約家だったくせに 金勘定も管理もできなくなってしまった それも食費と交通費のみに消えていく 財布の中はレシートまみれで なぜこんなに無いのか毎日計算し直し…

甘ったるい食べ物が嫌い 甘ったるい人間は大好き 僕に甘い世界に囲われていたい 好きなことをして好きな時間を作るために課金する 僕の財布はレシートで溢れて 細かい小銭すら飲み物代で消える 僕を早く殺して 消費するのもやめて したいことも出来ないのな…

理由

締め切り2分前にレポートを終わらせる 自分の追い込まれ症候群に嫌気が差す やりたいことやったもん勝ちらしいけど なら今すぐやらせてくれよ 僕の期待値と君の総合値が噛み合わなさすぎて 目線を体に向けてみた 保健室の僕は今日も早退 それもずっと中学の…

ドロー

夏バテだ完全に 喉が痛い バイトで叫んだせいだ 本当に叫びたいことは何一つ音を失うのに 馬鹿みたいに同じことを叫びつづける こんなに頑張って売り続けたはずなのに 目標数には遠く届かず 焼いた揚げ物が 期限切れで腐っていく 廃棄場に僕を閉じ込めて 生…

駅前

駅前でカップルを見た 22時半のことだ 女が号泣しながらイヤイヤしていた 男は女の両腕を掴み、何度も抱き寄せてはあやしていた 特に美男美女でもない 男の方は少し太り気味で若干おじさんに見える 駅前のポールの裏で熱い口付けを何度か交わしている 女は泣…

他問他答

結局のところ、僕とはなんであるか。突き詰めていったら底に、小さな塊がお山座りのような姿勢で沈んでいるのが視えた。その塊は、崩れ溶けかけながらも何とか人の形を保っているようである。顔の方をそうっと覗き込んでみると、そいつは不可解なことに僕の…

居間

大事なものほど失いたくなくて それがおかしいほど大事なことはわかっているのに 僕は存外不出来なもので 大切なものの存在を信じることが出来ない 赤を青だと言った僕が 赤を赤といってしまうのは なんだかとっても味気なくつまらなく こんな思考を停止して…

泥のように眠りたい 働きたくもない 本能のまま ただ気持ちよさを享受したい 提出期限を見たりしない 誰かに囲われたい 誰にも囚われないことは酷く恐ろしく寂しいことだ 何かを信じたい 信じたくない 傷付くのも期待するのも痛い 怖い怖い脆い弱い 我儘で横…

煮え

ろくに他者の痛みなど考えたこともなかった 僕はずっと僕だけを見ていたのか どれだけ相手を傷つけてもそれは仕方のないことだと思っていた 僕なんかと関わるよりよっぽどいいと 僕自身好かれる方ではなかった 嫌われることの方が多かった 僕は僕のことだけ…

損なはなし

親の金で一番くじを引く バイト終わり21時 嘘をついて時間を早めた ガチャを引く、ひたすらにガチャを引く、 いい賞が当たらない ふと思い出すのは小学校の頃の運動会 父親がいない僕はただひたすらに惨めを晒した 母親とおばあちゃんが来てくれているのに、…

公共

22時過ぎ、駅構内の女子トイレは香水で蒸れる 知らない男の煙と残り香 濃いめの口紅がやけにキツい 女の臭いがひしめく個室 一方的な話し声の結末 電話とレシート 財布にブランドバッグ 安い下着と生理用品 血生臭くて女臭い 甘いシャンプー 嘘のシャンプー …

石川幸子

とっくの昔に高校を卒業して今や23歳 メルカリで落とした制服を改造して着る 袖がちょっときつい 太ももが妙にエロい 胸元が心許ない リアリティのために買ったお下がりの鞄 揺れるちょっと汚れたキーホルダー 最寄り駅から2駅先のドラッグストア 初めて自分…

石川あかり

お酒飲み放題の居酒屋帰りに女4人で天の川を見た 正直真っ暗でなんも見えなかった ただ満月が結構綺麗だった 友達の携帯は鳴り続けた 男と友達と半々 彼氏の惚気話を聞いた 意図せずうっかり相槌を打った バイト先と仕事の話 うざい男からのストーカー 10時…

西上優香

土砂降りの日におろしたてのワンピースを着た 白に薄いレースのついた清楚ぶれるワンピース 黒髪染めて清楚ブレた 汚い言葉が口から出て出生バレた 金持ちの振りをする為に 友達からもらったグッチの紐 私なんてそんなもの 幸薄い顔と無駄な一重 無理やり引…

ニュース

パンダは生まれた時に模様がなく パンダというよりネズミみたいだ 生後3週間でパンダカラーがくっきりするらしい 生後21日目で体重が4倍 TVから伝わる情報によると その赤ちゃんパンダは生きている 連夜取材陣、報道陣に囲まれて監視員が疲弊した顔をする TV…

こ、ど、も

自分がここまで子供が嫌いだとは思わなかった 元から子供が嫌いなことは知っていた でもまさかここまでだなんて 子供たちがボランティア団体の大人と一緒に餃子を包んでいる様子を見た 写真越しでも鳥肌が立つ 胃液が迫り上がるこの嫌悪感 大人にまとわりつ…

成瀬由紀子

主婦の世間話が嫌いだ、大嫌いだ 好き勝手飛び回る子供 笑い声、泣き声、怒号 必死に叫ぶ金切り声 頭が痛くて痛くて破れそうだ 相手を見定めるための会話 力量計算 パパの給料、会社、 高級車にスーツ お隣さんの不倫 パート内の噂話 離婚原因に夜の営み 昼…

浪費

僕を乗っ取られた バス停でバスを待った 冷房の効きすぎた車内に居座った そこで誰かに乗っ取られた 静かで冷たい水が脳に流れるようだった そこでチャンネルが切り替わるように 知らない男が僕に代わって叫んだ 獣のような咆哮だった 獲物のような暴行だっ…

紙面ラップ

レッドブルで即席天使ロンダリングで画期的端子短所は時には長所になる?ってゆとりみたいな事言ってんなマザファカ!!!!!騙し切れない先生は首切り諭しきれない典型的な逆ギレあーもう積まんね!すまんね!って謝ってばっかでほんとごめんね!またいつもそうじゃ…

後者

ふと気付いた バスの車内に僕以外誰も乗っていないのだ! 時間は九時前半、そんなに遅くもない こんなことは初めてだ なんだか怖くなって、すぐに降りた 辺りは鬱蒼とした霧に包まれていた 丁度、大森靖子のTOKYO BLACK HOLEが途切れたところだった 家まで10…

半信半疑

僕は夜中の店内で独り立っている なんてことは無い 取り残されてしまったのだ 警備員も居ない 時間だけが経っている そうだな、仮にこうしようか 僕の今いる店の中を誰も気付かない不可視の空間としよう そうすれば、僕が発見されないのにも理由が出来た そ…

蒼蒼

全く、いつ頃からかは分からない 僕の中にたくさんの人間が棲みつきだした そいつらは信じられないほど身勝手で、縦横無尽だ 僕が止まれと言っても歩くし、静かにしろと言ったら騒ぎ出す 望んだとおりにも動かず、無理やり押さえつけるとぎこちない動きで口…

雲泥の中で金塊を見た 砂金と言うには大きすぎて 金塊と言うには無数過ぎる 自分の持っている大きな水晶が 金塊に反射してキラキラと輝く 時には紫に、青に、白に、透明に それはやっぱり綺麗で 僕は金塊を見ないふりした

ジャラ銭

バイト中、異変に気付いた 小銭が酷く汚いのだ どれも黒ずみ、真っ黒になっている 端の方など、ほとんど読めない インクなのか、何なのか なんの汚れかも全くわからない 客が金を支払う 僕はそれを義務的に受け取る その小銭もまた、酷く汚い 同じバイト仲間…

親娘

夜中にお風呂を上がった 母親がいる居間からテレビの明かりだけが漏れる 母親が何かを話し続ける声がただひたすらに聞こえた 私はとても怖く思えた 私に話しかけているのか、独り言なのか何も分からなかった 扉を開け、居間に入る 敷かれた布団の上でぺたん…

光彩

定刻少し前にやってきたバスに乗車すると 乗車口の数メートル前でカップルが別れ話をしている 内容は聞こえない でもきっとあれは別れ話だ 男は柵に腰掛け、制服姿の女子高生と話し込んでいる 両方若い 男の格好はジャージで緩い 男は涙目で手に持ったコンビ…

すきなヒトと音楽 #1

初めて人をしっかり好きだと認識したのは小学3年から中3までの人。 僕を盲目的なまでに恋にどっぷり浸からせた相手だけれど、中身は聖人君子。 優しさの塊。 未だに僕の心に美しい思い出として奥深くにすくっており、恋心の創造神。 この人を思い出す曲が DA…

そうだね

たまに過去を収集する 過去であった人間、出来事 全てを両の手で手繰り寄せて巻き取る それは何本もの糸になって 意図になって あの過ぎた日々を行き過ぎた日々を 過ちも誤ちも 糸を巻いて 糸を引いて 意図を撒いて それは今の僕を鈍らせる 昂らせる ブレさ…

よる

最近幻覚が酷い どうやら飯に何かを混ぜこまれているようだ こんなことはおかしい これはないだろう 液体にすら何かを溶け込まされている 味がしない 空気に何も味がしない 見えないものが見えすぎる 真暗闇が怖すぎる 駅のホーム 改札口 一本道のその先に …

僕が歩くと□□は3歩先を行く 慌てて追いかける 彼はまた5歩進む 距離はいつまでたっても縮まらない 妄想の□□はいつも僕を見ない 2年前のままの姿で、歳をとるという概念もない □□はいつまでも美しい 言い訳をしない いつまでも誰かに飼われている 時間を他…

喪失

人間は欲張りだ 僕も君もきっと相当の欲張りだ 欲しいものを数えては一つ一つコレクションして また手に入れて、要らなくなって 新しいものを欲しがって余らせる 世界は飽和状態だ そうなってしまったからもう 本当にどうしようもない今日 僕をひとつ消して…

たすけて

昨日深く切ったはずの指が全く痛くない 痛さが途端に消えてしまったみたいに 何も感じない 失ったものが今頃僕を嘲笑ってきた 今すぐほら、必死に地べたを這いずって手に入れられないことを知るためにもがき苦しめと そう言って 本の底から呼んでいる 死にそ…

ゆめゆめゆめ

夢を見た 昔バイトが同じの長身のメガネ男子が実は湖畔にある店の跡取り息子で、トントン拍子に交際が決まり、片時もそばを離れない夢 夢の中ではそれが当たり前のようで 優柔不断でさえないあの人が、なんだが綺麗で素敵に見えた 夢の中はいつも身勝手で私…

要らない夜

同じ言葉ばかりを言ってきて、僕を自己肯定がわりに使う女が嫌いだ ねえ、可愛そうだよね 同意を求めて、同情求めて それで生きていけるんだから人生カルピスより甘いよな 俺にだけ降ってきた土砂降りを、スパンコール付きのクラッチバッグで器用に交わして …

目眩がした 気分が悪い バイト中、切手をちぎる手が震える もう薬物中毒者みたいに、とんでもなく震える 客が僕を不審に思う 目の前が白く靄がかっている 今夜も寝れない お風呂上がりの目眩も 湯気のようにぼやけることも 最近の日常で まともに立って歩け…

体が限界を訴えだした 頭はなんだかぼんやりし、体がとても重く動かない 目の前は少しかすみ、これが現実なのか夢なのか分からない 視線の端にぼんやりと見える これが自分の部屋なのかすら分からない カーテンが開けられている しかしここには誰もいない 一…

疲弊

電車で目の前に座っているサラリーマンが死ぬほどかっこいい 女子高生に寄りかかりそうなほど首をかしげ、眠っている 腕組み姿勢で眠っている ネクタイはボルドーと白と灰のストライプ 深い青色のイヤホンを耳にさしている 今、顔を起こした でもまだずっと…

バイト先のコンビニに男が来た。 スーツケースをコロコロと連れて。 男は背が高く、これといって変わった特徴もなかった。 強いていえば、フレームの厚い眼鏡をかけていたことだ。 男の会計をする最中、お金を受け取る際に不思議なものが目に止まった。 スー…

湯気

脱衣所に一匹の虫がいた 蚊に似ているけどそれより大きくて足が長い 怖くて怖くてティッシュで殺してしまおうかなとも思った しかし虫は遠くに舞い上がって隠れる 初めは怖くて仕方がなかったけど、見慣れてきたらなんだかなんともなく思えた 長い髪を乾かす…

あのこ

最近働き始めたバイト先にあの子が来た。 中学の時に憧れたあの子。 足が早くて短距離選手の綺麗なあの子。 一瞬で目を引いたけれど、あの子だとはわからなかった。 陸上部内では割と嫌われていて、女友達によく陰口を叩かれていた。 足が細く華奢で、背が高…

恋愛論

人間は完全に信じきってはならない。 特にそれが恋愛関係なら尚更だ。 付き合う前の段階で何か違和を感じる人間は十中八九何か持っている。 それが体裁の良いやつであればある程、裏になにか言えないことや嘘を持っていることが多いからだ。 長年愛したもの…

人間

徳をひとつ積んだ。 優先座席の前に立っていた僕に座れといいたげに空いた席をおばさん?お婆さん?妙齢のご婦人に譲ったのである。 きっと僕は来世釈迦あたりになるに違いない。 譲った直後頭を下げられたが、僕のお得意の弾丸トークも営業スマイルも何もか…