生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

朝起きると 自分は細長い筒のようなものに入れられていた 上には蓋がしてあり出られない 体を思い切り揺らすも それはピクリとも動かず まるで重たい石でできているかのように 重圧と恐怖心を一身に煽っている 背中を何度も起き上がるように擦り付ける 背中…

三分

僕らはイマイチ大人になりきれなかった その皮を被ることをたいへん嫌がった 何にせよ逃げるしかなかった 歳だけはいつも僕らを追い越した やがて僕らは諦めた そうして何もかもを失った 暑い夏には身を寄せ合い 寒い冬には散り散りになった それでも僕らは…

激痛が僕を食べる 頭からバリバリと 腸を喰い破り 身体中を這っていく 眼球をざらついた舌で舐めては 僕の手足をぽんと投げ捨てる 美味しいとこだけ食べられて ぐちゃぐちゃになった皿の上を はみ出すように また僕が 綺麗に乗せられて 激痛は素手で僕を 僕…

加工

僕の出せない音を君が出せるその理由は独善とした僕のことを愛しているからでしょうがほんとの君の口癖はすき なんかじゃなくてもっとさ毒のあるその唇僕がまたいなくなってく 唯一と認めた個体が意味を無くす瞬間貴方は生きてると感じるそうでしょうねえそ…

讃歌

ペットボトルの中は空っぽだった 白が廃を汚した 唐突な回答 総じて無情 易しさは時に 恋愛を生む 混同しているのは いつもの事じゃないか なら僕は 求められるいつもを 空想の中で 出来るだけ 綺麗に 淫猥に それだけ 列上に 銃口を向けられながら 踊れと …

ねこ

猫を飼い始めた iPhoneの中の話だ 餌をやって遊具を設置して しばらく経つと 猫がやって来る カチカチカチ ニャー BGMは煩いので OFFにした BGMがわりにミュージックから曲を流す イヤホンからデスボイス その中に混じって 猫たちはニャーと鳴く 猫も犬も リ…

風邪引いた

身体中が痛い 特に下腹部が重くて痛い 腹が痛い 体が痛い 頭が重い 酷く寒い 熱が熱い だけど甘い 酷く苦しいことの後だから きっと甘い 開けられたばかりの飲み口も 私の頬を包むための両手も

ヨウスミキズナメ

あからさまな劣情 シャンプーの泡がクリームソーダみたい 骨と皮だらけの身体 隙間の肉に箸を寄せたの 爪の間のチョーク 石灰石と精液 浴場にはいつも1人 わたしを慰める私 性行為なんて気持ち悪い 抱擁と接吻で繋がってたい 女の本分は何か問いたい こんな…

あめ

あまみずぱしゃぱしゃ こんくりーとにたまる みぞにさらさら ながれておがわ かえるがぴょんぴょん はじけてきえた トタンいたのむこうがわ はさまってきえた ぼくのあしあと おっかけてはねる ちいさいかえる ひものといきもの まざりあっていきる このあめ…

21時に改札越し、自殺待機の合図が聞こえる

君のいない大都会 中途半端な大都会 国籍豊かで罵詈雑言気味 嘔吐の匂いと甘い洋菓子の匂い 君のいない大都会 知らない他人知りたい隣人 いつもじゃない夢を見た 愛して愛してどろどろでした しどろもどろ奪い合っても 君はいないあの子もいない SNS越しのデ…

ハレ

iPhoneを割った 画面があまりちゃんと見えない 文字を打つのに不便さを感じる 割れた隙間から黄色が漏れる ガラスの破片がぼろぼろ零れる きっといくつかは体内へ 10万ちょっとが灰になる バイトを休む 心が病む 早起きして 行かなきゃいけない 中毒患者の朝…

POP

氷をバケツに突っ込んだ 風呂に張ったお湯は62度 やけにグラついてまた足が焼けた どこにも出ない 体は真白だった 浴槽に沈む男の名はない 僕は半分浮遊 浮遊霊 地縛霊ほど不自由でもない 怨霊ほど何かを恨んでもない 中途半端な死だ、何もかも 志も無駄な自…

無駄毎

中途半端な都会を右往左往 僕らはいつも中途半端 酩酊駄句駄句曖昧な存在 お風呂は温い やりっ放しの算数ドリル 書きかけ折れかけ意思自身自信起始 無駄言葉狩り覚えて誰かを責め立てる 自分の範囲内コピー&ペースト 無意識下の殺人 被害者意識の外殻、鋭角…

周囲十位八方塞

僕の周りの女はいつも半生半死 穴の空いたペットボトルに水を注ぎ込んでる 胃にはお得意のデコレート 溜まるのはヘルシー思考のドリンクとビターチョコレート 生クリームに錠剤錠剤 知らない男の唾液と薬液 高身長でもまだ足りない 学歴あってもまだ足りない…

つまらぬ

死ぬほど大好きな人と しなくてもいい決断と 自分がいることに対するどうしようもない苦しみと 吐き気と頭痛と鈍った感覚と 痛くてしょうがない全てと 止められない何もかもと 死んでも戻らない失敗と 生き返らない僕自身と 何も還らない感覚と 嘘つきの隣人…

青少女日記

朝張り切ってポトフを作った お金もないから大学に持っていった ウインナーは冷蔵庫にない 何もかも期限が切れて死んでいる 夜中帰って温め直す 親が鍋の前を通ったから温めてと頼む 遅く帰ってきたくせに人に頼むのかと言われる じゃあいいよと言ったら 人…

カギリ

最近金遣いがめっきり荒くなった お金の計算ができない 前まで周りが引くくらいお金を使わぬ倹約家だったくせに 金勘定も管理もできなくなってしまった それも食費と交通費のみに消えていく 財布の中はレシートまみれで なぜこんなに無いのか毎日計算し直し…

甘ったるい食べ物が嫌い 甘ったるい人間は大好き 僕に甘い世界に囲われていたい 好きなことをして好きな時間を作るために課金する 僕の財布はレシートで溢れて 細かい小銭すら飲み物代で消える 僕を早く殺して 消費するのもやめて したいことも出来ないのな…

理由

締め切り2分前にレポートを終わらせる 自分の追い込まれ症候群に嫌気が差す やりたいことやったもん勝ちらしいけど なら今すぐやらせてくれよ 僕の期待値と君の総合値が噛み合わなさすぎて 目線を体に向けてみた 保健室の僕は今日も早退 それもずっと中学の…

ドロー

夏バテだ完全に 喉が痛い バイトで叫んだせいだ 本当に叫びたいことは何一つ音を失うのに 馬鹿みたいに同じことを叫びつづける こんなに頑張って売り続けたはずなのに 目標数には遠く届かず 焼いた揚げ物が 期限切れで腐っていく 廃棄場に僕を閉じ込めて 生…

駅前

駅前でカップルを見た 22時半のことだ 女が号泣しながらイヤイヤしていた 男は女の両腕を掴み、何度も抱き寄せてはあやしていた 特に美男美女でもない 男の方は少し太り気味で若干おじさんに見える 駅前のポールの裏で熱い口付けを何度か交わしている 女は泣…

他問他答

結局のところ、僕とはなんであるか。突き詰めていったら底に、小さな塊がお山座りのような姿勢で沈んでいるのが視えた。その塊は、崩れ溶けかけながらも何とか人の形を保っているようである。顔の方をそうっと覗き込んでみると、そいつは不可解なことに僕の…

居間

大事なものほど失いたくなくて それがおかしいほど大事なことはわかっているのに 僕は存外不出来なもので 大切なものの存在を信じることが出来ない 赤を青だと言った僕が 赤を赤といってしまうのは なんだかとっても味気なくつまらなく こんな思考を停止して…

ピンク

同じ大学の矢橋は入居者募集の看板を24時間365日掲げている大学前のアパートに住んでいる バスを待っていると目の前に浮かぶどピンクのソレは、目の悪い僕でもハッキリとわかるくらいデカデカと『入居者募集』をアピールしている 頭のおかしいいかがわしい施…

泥のように眠りたい 働きたくもない 本能のまま ただ気持ちよさを享受したい 提出期限を見たりしない 誰かに囲われたい 誰にも囚われないことは酷く恐ろしく寂しいことだ 何かを信じたい 信じたくない 傷付くのも期待するのも痛い 怖い怖い脆い弱い 我儘で横…

煮え

ろくに他者の痛みなど考えたこともなかった 僕はずっと僕だけを見ていたのか どれだけ相手を傷つけてもそれは仕方のないことだと思っていた 僕なんかと関わるよりよっぽどいいと 僕自身好かれる方ではなかった 嫌われることの方が多かった 僕は僕のことだけ…

損なはなし

親の金で一番くじを引く バイト終わり21時 嘘をついて時間を早めた ガチャを引く、ひたすらにガチャを引く、 いい賞が当たらない ふと思い出すのは小学校の頃の運動会 父親がいない僕はただひたすらに惨めを晒した 母親とおばあちゃんが来てくれているのに、…

公共

22時過ぎ、駅構内の女子トイレは香水で蒸れる 知らない男の煙と残り香 濃いめの口紅がやけにキツい 女の臭いがひしめく個室 一方的な話し声の結末 電話とレシート 財布にブランドバッグ 安い下着と生理用品 血生臭くて女臭い 甘いシャンプー 嘘のシャンプー …

普通の中の普通が普通の僕を嘲笑っていようとしてもそうやってまた僕は自己弁護を繰り返すのかい

あああああああああああ僕は僕を見ている僕は唯ひたすらに僕を見ている!!なのに向こう側から僕がまた僕をその目の奥からまた僕が覗いている僕が僕を見た先に僕が鏡台が激しく歪むぽたぽたと何かを青い液体が頬を伝う色が反転する僕を見る僕が僕を笑う僕の…

全体図

世界は僕を軸に回っている 僕が世界を観測しない限り世界はどこにも存在し得ないし 僕が世界を見ないふりし続けると世界は僕に見てもらおうと必死になる 僕が世界を見捨てればそこで僕の世界は終わってしまう たったそれだけの世界だ それだけのものに何故こ…

全方位への痛みだった 僕は何かを失えばどこか壊れてしまうのに 何も失わなければ全てを奪われてしまう 僕自身の手持ち札全てをオールベット 勝手に始まった詰まらない問答だ 一番大切なものが分かっていたはずだった いつの間にか背負い込んでいた死人は重…

陽光

謂れのないあのをんな一人の為に、バスは煌々と待つてゐるのだ。高下駄が五月蝿く高い音を立て殴る。計らずにそれを警告音として轟かせてゐるのか。をんな自身を鉛の塊と揶揄してゐるのか。こんなものなど雑記だ。をんなの唇は照りを出し、腎も六腑も熟して…

口語自由詩

白を濁した微睡みの中で君はきっと僕を見るだろう鬱々とした意識の中で女に毒された崇高なはずの君の思考は僕をぎょろりと睨めつけそうして言葉に針を仕込み僕へと無数の報復を繰り返すだろうけれども僕は綺麗な夕焼けに溶けつき君の短い青春期に青い青いシ…

割とマイナス ショート

「恋とは足しても足しても満たされない、不完全な数式のようだ」貴方は僕を見てそう言いました。だとすれば僕にとってこの感情は恋なのでしょうか、故意なのですか。引くことで貴方が得れるとしたら、とっくのうちにしていますと、何度貴方と離れようとて、…

全総

「僕が一連の猟奇殺人事件の犯人である。簡単で酷く手荒いやり方だったことを詫びる。自分でもどうかと思うほど、美しくなかったことを淡い意識の奥底で後悔している。そこで僕は一つの自己責任として、遺書を遺すことにする。遺書というのは書いたことがな…

僕のこの幹、血の繋がり柔らかい花弁に触れてみる葉脈はやがて静脈になって僕は縛られているこのひと季節を待って僕は生かされているまたひと季節を割ってコンクリートを破った根が真っ直ぐと下に伸び僕の肢体に絡みついている僕を媒体にして、僕の命を根こ…

夜遊

前章殺人鬼は雨と踊る。しっとりワルツを、重ねるようなビヴラートに乗せて。僕らは知らない、雨の匂いが何で出来ているか。土と静かと、ばらばらになった血の匂い。無意識下に、僕らは気付いている。心地の良いその音にかき消される綺麗な悲鳴を。 Ⅰ 僕の殺…

夜踊る

スキップでヤマモモの実を踏み潰す ぐちゅぐちゅの赤い汁が白いハイヒールを汚す これは僕が僕のために買った靴だ いよいよ可笑しくなってきた 家の近くの込み入った道 ヤマモモの木が植わっている コンクリートに降るように赤い実が たくさんの何かを汚して…

石川幸子

とっくの昔に高校を卒業して今や23歳 メルカリで落とした制服を改造して着る 袖がちょっときつい 太ももが妙にエロい 胸元が心許ない リアリティのために買ったお下がりの鞄 揺れるちょっと汚れたキーホルダー 最寄り駅から2駅先のドラッグストア 初めて自分…

石川あかり

お酒飲み放題の居酒屋帰りに女4人で天の川を見た 正直真っ暗でなんも見えなかった ただ満月が結構綺麗だった 友達の携帯は鳴り続けた 男と友達と半々 彼氏の惚気話を聞いた 意図せずうっかり相槌を打った バイト先と仕事の話 うざい男からのストーカー 10時…

西上優香

土砂降りの日におろしたてのワンピースを着た 白に薄いレースのついた清楚ぶれるワンピース 黒髪染めて清楚ブレた 汚い言葉が口から出て出生バレた 金持ちの振りをする為に 友達からもらったグッチの紐 私なんてそんなもの 幸薄い顔と無駄な一重 無理やり引…

生物

何もかもを失った 何もかもが必要だった 僕には食べ物が、僕には水が、僕には人間が、僕には体温が、必要だった 何もかもを一挙に手放した 手放しなさいと誰も言わなかった 何を持っていても陰口を叩かれた 何も持っていなくても嘲笑われた 呼ばれてもいない…

ニュース

パンダは生まれた時に模様がなく パンダというよりネズミみたいだ 生後3週間でパンダカラーがくっきりするらしい 生後21日目で体重が4倍 TVから伝わる情報によると その赤ちゃんパンダは生きている 連夜取材陣、報道陣に囲まれて監視員が疲弊した顔をする TV…

こ、ど、も

自分がここまで子供が嫌いだとは思わなかった 元から子供が嫌いなことは知っていた でもまさかここまでだなんて 子供たちがボランティア団体の大人と一緒に餃子を包んでいる様子を見た 写真越しでも鳥肌が立つ 胃液が迫り上がるこの嫌悪感 大人にまとわりつ…

成瀬由紀子

主婦の世間話が嫌いだ、大嫌いだ 好き勝手飛び回る子供 笑い声、泣き声、怒号 必死に叫ぶ金切り声 頭が痛くて痛くて破れそうだ 相手を見定めるための会話 力量計算 パパの給料、会社、 高級車にスーツ お隣さんの不倫 パート内の噂話 離婚原因に夜の営み 昼…

結論

丁度いい距離のどこかへ 逃げてしまいたくなった 生きてる間に出会えなかったあの人とこの人 前世と来世を謳うなら どうか今世で幸福を 動き続ける僕の身体に 付いていけぬ出来損ないの精神が 大丈夫と急かすから 僕は今日も自殺する 他者を殺さず済むように…

何処にいても僕を蝕む 君の白い首 何度も捲って確かめたその腕 確かな血管がその下 声で生存確認をしなくては 僕のものだと証明が欲しくて 早くその首に傷をつけて 服の下、無数の不確か どうやって縛ればどうして掴めば 僕はやっとそれを認められる? 僕の…

常時

「可哀想だね」で僕が始まる 朝5時の情景 僕を見ない双眸 僕に触れない指先 偽善と子供 夜行バス、性行為 ボランティアで抱いた未成年 ゴムの不始末、静止 流れ作業と友達の女 知らない世界、僕の世界 鏡に映った澱んだ男 身体すら青に見えてきた 髪を染めた …

浪費

僕を乗っ取られた バス停でバスを待った 冷房の効きすぎた車内に居座った そこで誰かに乗っ取られた 静かで冷たい水が脳に流れるようだった そこでチャンネルが切り替わるように 知らない男が僕に代わって叫んだ 獣のような咆哮だった 獲物のような暴行だっ…

上月

全世界から否定された 弾き出された "みんな"の輪に入国拒否された 数人で凝固した それを融解剤で溶かされた 何もかも透過された それだけの人生でした 身体を不意に狂れられた 気持ちが悪くて青を排他 僕には一声すら残らなかった スプライトを飲んで吐い…