生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

上月

全世界から否定された

弾き出された

"みんな"の輪に入国拒否された

数人で凝固した 

それを融解剤で溶かされた

何もかも透過された

それだけの人生でした

身体を不意に狂れられた

気持ちが悪くて青を排他

僕には一声すら残らなかった

スプライトを飲んで吐いた

人生長期競技初戦敗退

警告音を無視して線路に翔んだ

苦し紛れにアタマを割った

骨を折った砕いた刺した肉を割いた

僕を観る大学の奴等が痛みを押し付けた

僕だけが痛ければよかった

お前すらそう思った

先生は僕から逃げた

若くて痣に塗れた身体だけを賞味した

僕が死ねばよかった

あの日錠剤を飲み干した

胃が沸騰して爛れ焼けた

お前がそれを望んだんだ

結婚賛歌

好きな人が結婚した

好きな人じゃない女を誘拐した

どうしようもない感情だった

同情もないほど異常だった

三日三晩立ち尽くした

結婚式場の前でした

僕は白いタキシードを着て

知らない女と手を繋ぎました

繋がれないのは心だけでした

僕を繋いだのは貴方だけでした

そんな貴方が結婚しました

貴方がくれたキーホルダーを飲みました

胃の中で鈴が弾けます

可笑しいくらい笑えました

参列中のことでした

ブーケトスが目の前で堕ちました

青い薔薇を踏み付けて

僕は貴方を刺しました

家で錆びた出刃包丁

こんな物で殺してしまうことを赦してください

ただ、あなたが好きだったんです

ただ、あなたが

 

どうでもいいくらい汚い空でした

校生

朝の空気が好き

眩しくキラキラと少し冷たいこの空気が

昼前の静寂が好き

人などまばらで誰も僕を見ないような

曇りの日の空気が好き

温く僕を囲うような

名前を呼ばれるのが好き

綺麗な君に呼ばれるのが好き

優しく心配されるのが好き

涙を流しても知らん振りする人ばかり

過剰に保護されるのが好き

その一瞬だけ僕を写すその瞳

目薬をさしたあとが好き

ひんやり異常、僕は正常

好きな世界で死ぬのが好き

辛く苦しいこの身体

置いていってしまえば

もっと誰もずっと誰も

僕を見ない

出来損ない

ドライヤー後にコンセントを抜く

跳ねた二本の金属部分が人差し指を焼く

付け根が焦げる

ジュッ

音が躍る

熱さに身悶え

白く跡になる二本

指輪をつけていた指

跡が線になる

丸く腫れる

汚い指

白い

目覚める

朝四時に目が覚めた

電源の切れた携帯と、知らない男が隣に横たわっていた

本当に知らない

こいつが誰かも分からないし、心当たりが微塵もない

昨晩は死にそうな程の頭痛と吐き気に襲われ、フラフラと足を引きずり帰ったはずだ

どこにも寄っていなければ、誰とも話をしていない

女なら、まだ、まだ分からなくもないが男だ

全く意味がわからない

こいつが何者なのかもわからないし、暗くて顔も見えない

待てよ、音が聞こえなさすぎる

こいつから寝息の音は愚か、少しも動いた音がしない

ただ固まったようにそこにいるだけだ

こいつは一体なんなんだ

むくむくと起き上がってきた恐怖を何とか押さえ込み、男の肩に触れ、顔をのぞき込む

肩は異様に冷たくて、顔は暗くて見えにくい

動くのが億劫だとはもう言えないと覚悟を決めた僕は、勢いよくカーテンを開けた

柔らかで微かな光が部屋になだれ込む

その男 は 僕と同じ顔をしていた

紙面ラップ

レッドブルで即席天使
ロンダリングで画期的端子
短所は時には長所になる?って
ゆとりみたいな事言ってんな
マザファカ!!!!!
騙し切れない先生は首切り
諭しきれない典型的な逆ギレ
あーもう積まんね!すまんね!って謝ってばっかでほんとごめんね!
またいつもそうじゃん?詰まらなさそうじゃん?
あー深夜のコンビニ
溜まっては吐き出す
そうやってまたゆっくり掻き出す
焦ってない、まだ大丈夫そうだな
期限二分前自問自答

後者

ふと気付いた

バスの車内に僕以外誰も乗っていないのだ!

時間は九時前半、そんなに遅くもない

こんなことは初めてだ

なんだか怖くなって、すぐに降りた

辺りは鬱蒼とした霧に包まれていた

丁度、大森靖子のTOKYO BLACK HOLEが途切れたところだった

家まで100m程の道を歩く

なんてことない道だ

人も誰も通らない、街灯も暗い

そんな道だ

「時がきた今 捉えてよ今」

イヤホン内で音は鳴らないのに

僕の脳内で何度もリフレインする大森靖子の声に

少しの非日常を覚える夜だった