生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

馬鹿らしいな、ほんとに僕は

一瞬でも君が 僕を覚えているなんて

そう考えてしまったこのがらんどうな精神が

検索画面に打ち出した誰かの名前

花火が綺麗だな、真冬こそ

眼鏡のフレーム何もかも

終わってしまった過去を

追いかけているのは僕だけなのに

深い深い藍縁を ひたすらに懸けているだけ

君とこの名前は違う

僕を忘れ 幸せに向かうことの望みよ

それこそが君を普通にする

名前は最早海にない

元素に還る宛もない

死ぬのは僕一人で素敵だよな

自殺未遂で板に乗る

名乗りを上げて海に吐す

幸せの中で揉み洗われる事の快楽よ

僕から遠く 昇華されては詩

地獄を這い回ってはコンクリートに接吻

書き溜めてはダストボックスへ

決してかけない僕へのコール

さよならだけが人生だって?

よく言うぜ どうせ放れられない

数年後には僕など忘れて

どこかの誰かと愛を奪い合うだろう

その時君は僕のこと

その時僕は君のこと

きっと忘れたふりをする

前約

皆既月食を僕は見ない

ノスタルジックな夜みたいだ

君は僕を見つけるか

総じて異議を唱えていくのか

真冬の夜中に出歩く憂鬱

ああ言えばこう言う「どうすればいい?」

模試の回答 裏の落書き

あの中に僕は生きていたんだ

青春は熱病、今も尚

若さだけでトリガーが引けた

世間が僕を大人にさせる

悩ましいのは薄いその身体

触れてみては何かに背いた

身に迫る危惧 何もないのに逃げた

あの日から今日、掛けては昨日

夢の中で生きる君、僕はまた誰かを殺す

手につく烈火 悦に入り銀河

掛けては昨日、あの日から今日

動悸

高校時代の知り合いが

みんな遠くへ行ってしまった

そこでの生活があるから

もう僕には見向きもしない

高校時代には戻れない

あの時にもう一度戻ったとしても

きっと彼らは僕を見限って

新しい春を選ぶだろうから

君はどこに行くんだろう

彼の京都?はたまた大阪

あの頃僕らは確かに一心同体で

何者にも変えがたい存在であったはずなのに

僕らはあの中で確かに生きていたはずなのに

しずか

ケーキは一口も食べなかった

全部キッチンの三角コーナーに捨てた

白い箱だけがテーブルに置いてある

何もかもが無意味

喜んでもたのしんでも

そのあとすぐに全てを打ち壊す出来事がある

いつもそれ

手放しに喜ぶことなんて一生できない

毎日惨め

就床活動したい

死にたい

私は一生ドブの中

マジックシュガー

‪ケーキ屋の紙袋にいっぱい詰まったケーキを持ち歩く時、女は誰でもかわいくなれるのだ‬

汚れたハイカットがバレエシューズに代わる

柔らかな光が舞い踊るように差し込み

バス停に立つ数十分すら、片思いの人との待ち合わせのよう

ケーキを片手に持てば、世界は変わる

ふんわりとピンクの匂いがして

口角が綺麗に上がる

誰もわたしを知らないのに

わたしは今

世界でとびきり可愛い恵まれた子みたい

虹彩がキラキラと輝き

眩いばかりの宝石も

知らないだらけの事柄も

わたしに吹き付ける風も

春を纏い、そこには野薔薇が咲いている

ケーキは食べると消えてしまう魔法だから

時間が経つと溶けてしまうクリームが

泡のようなムースに甘酸っぱいベリーソースが

箱の中で魔法が解けてしまう前に

私の残りの若さをスプーンに乗せて

目一杯優雅にそして少し意地悪に

躊躇いなどない子供のように

フォークを苺に突き立てて

返しの付いた効き目の強いフォークで

甘さの控えた紅茶にミルク

そこでしかきっと生きていけないの

ケーキを買い直さなくちゃ

今度はもっと魔法の強いケーキ

私が目を覚まさないケーキ

ケーキ屋の紙袋にいっぱい詰まったケーキを持ち歩く時、女は魔法にかかっている

それはきっと一瞬

でも効き目は抜群

女は年を経て、ケーキに代わるものを見つけようとする

それは時にはボーイフレンド

時にはお化粧

時にはお洋服

時にはお人形

そうしていくつも魔法をかけて

女はひとりで夜を越える

女はひとりで街を歩く

女はひとりで息をする

フォークが静かに錆びて行く

白い箱が音もなく朽ちて行く

女はまた代わりを見つける

バラバラになった破片を掻き集め

そうして

そうして女はひとりで

女はひとりで歩くのだ

雑食

冬の空気は酷く冷たく不純物がない

マスク越しでもそれは変わらない

年が明けて新しい年に生まれ変わってしまったようだけど

僕の中にグラグラと沸く溶液は

何もかもを蕩かして青緑に変えてしまう

それも腐った沼のような色の

 

爽やかな灰色の院内は

今流行のウイルスを撒き散らし

僕らの体内に巣食う掃き溜めを

根こそぎ揺り起こそうとする

 

健康食の中に塩分を

吐き気がするほどの塩分を

塩の塊に白砂糖を溶かした下水

それらをじゃりじゃりと味わう

淡い色した輪郭が

今日も僕の挨拶を無視しては

柔らかく群れて

死に向かい札束を投げる

 

はらから

これは謝っても許してくれんだろうな

向こうの申し付けを一度断っているんだもの

僕の意思なんて寒天より脆いな

それでも連絡出来ないのは

最後の一般常識として、してはいけないラインなんだろうな

息苦しいな

動悸も酷いな

早く死にたいな

体重が中学の頃と同じだ

もう二十代なのに

僕は脆いな

脆くて薄汚い