生的過干渉

僕の劣情、散文、君への過干渉。

ミズゴロウシェルダー

僕の手持ちで

たったその2匹が

僕のセーブデータの中で

ひょこひょこと生きていた

親はきみで

君が厳選して

僕にくれた手持ち

それだけの手持ち

僕の布団の中から

君のくれたミズゴロウのぬいぐるみが

滲んで見える

ゲームも出来ないなんて

僕はほんとにもう

どうしようもないな

無理やりにしまいこんだ

大量のぬいぐるみ

それでも隣にいる

お揃いの羊も

まだ付けっぱなしの

メンダコのキーホルダーも

買って貰った何もかもも

すべてそのままの

指輪もネックレスも

半券すら

最早何の意味もないのに

ひたすらに僕を突き落とすだけなのに

何もかもを手放せないのは

どうして

何もかもをどうにも出来ないのは

どうして

鷹の目をしたあなたのすべてに

僕がいらなかったのは

どうして

どうしてだろうね

そうだね

ソウメイ

あなたのお気に入りの

白いパーカーには僕の経血が

ベッドの端から溢れるのは

抑えきれない嫉妬とその説

生皮剥いでもそれになれない

微笑と傲慢で愛は死ぬ

枕元に置く着用済の布切れから

誰の匂いもしないこと

死後はゼンニン

あなたは人じゃない

震えが止まらぬ綺麗な日曜

不眠に次ぐ不眠

注がれるレモネード

もう何も聞こえない

誰も僕を呼ばない

それは素敵な幕引き

金輪際と「あいたい」

 

濃霧の中

僕は夢を見る

夢の中で、また夢を

深い夢は僕をおかしくさせる

夢の中で日日はするすると経過していく

毎日悪夢

酷い頭の激痛で

僕ははっと覚醒する

暫くは酷い動機

今はまだ帰って来れてるからいいだろう

夢の中の悪夢が

伸びている気がするのだ

昨日より今日

もっとずっと

悪夢の中も

支離滅裂な中に

何日もの繋がりを感じる

あのまま夢を見続け

死んでしまうかもしれない

本気でそう思うのだ

僕は眠るのが怖い

堪らなく怖い

毎日頭が痛い

気持ちが悪い

交通機関に乗るのが酷く苦痛

何度も何かを反芻している

眠るのが怖い

きっとまた僕は悪夢を見る

物心ついた時からそう

今もそう

それでもこれ程

これ程まで永遠に

酷く重く

死ぬかと思うほどの悪夢は

初めてだ

これより軽いのに数年前、なったことがあるはずだけど

あれよりももっと上があるなんて

僕が生きるのが

もう

どうしようもなく

難しい

普通に

何かをするのも

酷く

難しい

夢を見たくない

眠るのが怖い

なのに酷くずっと眠い

眠ると

また酷い悪夢の中で

死んでしまうかもしれないのに

僕は

眠らなければならない

夜も昼も何かをすることも

何もかもが怖く

酷く

難しい

目の前がぼんやりと白いことも

もうよくあることだ

のたうち回るほどの痛みも

きっと僕が

僕が

一昨日

君の肉体を

そっくりそのまま借りてやりたい

そうしてそのまま

君の知らない女たちに

乱雑に抱かれてやりたい

その時の僕はきっと従順

女は不当に対価をはらい

僕の心を踏み荒らす

知らない女の熱を帯びる

君の身体がふと膨張する

そのまま僕の質量に耐えかねて

ぱん、と破裂しては

花が割いたように

驚き叫ぶ女達

それはただの肉体なのに

僕の精神も

君の精神も

行き場を無くし

ただぼんやりと

曖昧に解(ほど)けるだけ

ほんとただ、それだけ

まつ

(君の)錆にもならぬ僕の命が

パチンと弾ける音がした

君の名前を呼ぶ度に

寿命が削れればいいのに

消費されても尚消えぬコンテンツ

恋愛って言うんだろう

振り向き様に被った青色

春の匂いと酷い刺繍

春乱れ

祝え

祝え僕違いを

僕ら等しく

人間であるならば

祝ってしまえ

何処にも移ろわぬこの空漠を

頭のおかしい人にもなれぬ

こんな凡庸な僕だから

ニフ違いも赦してね

ああ左腕を蛞蝓が這っている

だから今晩はクリイムシチュウにしましょうね、兄様

ええ、兄様

粛々と

粛々と

宿主と

僕の抜け殻が

跳ばれていく

それでは梅雨だから

ヨコレイトを

腸にたっぷり飲ませましょうね

靴箱に

横たわるのは

コートを脱いだ僕

卑しい僕

遺棄

区切り的に

何もかもを捨てないと

目に見えないところに棄ててしまわないと

気が済まない僕だけれど

今回は

僕最後の今回は

なにも棄てずに

今もずっとそのままだ

だからいつまでも

そこでアイドリングしているような

歪みに吐きそうになる

吐いてもそれを伝える人もいない

"ひずみ"すぎて